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イソフラボンのチカラ イソフラボン上手な摂り方Q&A

イソフラボン詳細情報

「イソフラボン上手な摂り方Q&A」では伝えきれなかった詳細情報を掲載しています。
イソフラボンのことを「もっと深く知りたい」「詳しく知りたい」という方はぜひお読みください。

アグリコンとは? 配糖体とは?

2通りある「イソフラボン量」の示し方
発表数値はアグリコン――当初のトクホ表示の配糖体とは違う形なのです

イソフラボンには「配糖体」と「アグリコン」という2つの形態があります。多くの報道で混乱を招いた発表数値「30mg」とは、「アグリコン」という形のものなのです。――これは当初トクホの表示に使われていた「配糖体」換算では48mgに相当します。

イソフラボンは自然の大豆の中では“糖”と結合した形で存在していて、これを「配“糖”体」と呼びます。大豆食品を食べてこれが体内に入ると、腸内細菌の働きで“糖”が切り離され、「アグリコン」という形で吸収されるとされています。
配糖体は糖がついている分だけ重く、おなじみの配糖体1mgはアグリコンでは0.625mgに相当します。
逆にアグリコンの数値を1.6倍すると「配糖体」の量となるわけです。
従って「アグリコン30mg」は、配糖体に換算すると「48mg」となります。
*なお、トクホでのイソフラボン量の示し方は、2007年までは配糖体の値で表示されてきましたが、厚生労働省の指導により、2007年4月からは「アグリコン」で統一して表示されています。

アグリコンとは? 配糖体とは?

イソフラボンの吸収・利用について、アグリコンは腸内で吸収される形だからその方が吸収効率がよいという説がありますが、配糖体も同じ、あるいは一部の成分は配糖体の方がより有効であるという報告もあります。

いずれにせよ、自然界の多くの食品では(味噌など一部を除き)配糖体です。腸内細菌の働きで吸収できるようになることから、イソフラボンを効果的に利用するには「お腹の健康」腸を健康に保つことも大切です。

食品安全委員会「報告書」(2006年8月)に対する批判や意見

パブリック・コメントや、意見交換会(リスク・コミュニケーション)での意見

  • 1日摂取目安量について、必要ない・設定が低すぎるなどの意見
  • 伝統食としての食経験を重視すべきとの意見
  • 食経験のないイタリアの1例だけで評価することへの疑問
  • 健康日本21などを重視すべしとし、矛盾を指摘する意見
  • トクホのみを規制することになる矛盾への意見

などが多く寄せられました。

医学的な見地からの意見

医学的見地からも多くの先生方から疑問視する声があがっていますが、ここでは基準決定について包括的に指摘されている京都大学名誉教授・医学博士 家森幸男先生の論稿を引用、要約してご紹介します。(ソフト・ドリンク技術資料2006年2号)

(1)情報の圧倒的不足

(これまでイソフラボンによる健康被害が発生していないから当然だが)具体的な摂取上限値を決めるための情報が圧倒的に不足している。そのなかで強引に設定したため、大豆食品全体に対する国民不安感を煽る結果となった。

(2)ヒト臨床試験に基づく摂取上限値「75mg」の設定について

大豆食経験のないイタリアでの試験で、閉経後女性を対象に1日150mgのイソフラボン錠剤を5年間摂取させ続けた結果、子宮内膜増殖症の発症が摂取群で有意に高かったというUnferらの論文のみを根拠に決定されたことに対する疑念。

  • 大豆食習慣のないイタリアのただ一つの論文が根拠であること
  • 同研究の測定方法や診断基準に疑問がもたれること。また多くの研究者もそれを指摘していること
  • 病理標本の確認などが行われておらず、実際に有害事象であると判断できない上に、不正出血の報告もないこと
  • 観察された子宮内膜肥厚はほとんどが単純増殖症であること
  • 発症頻度も更年期女性に自然に起こるものと大差ないこと

等々から、その1/2として、それで一国の安全性の基準とすることは、科学的根拠がきわめて乏しいとの批判。

(3)食事に上乗せする摂取上限目安量「30mg」の設定について

閉経前女性を対象に日常の食事に加えてイソフラボン57.3mgを2月経周期摂取させた臨床試験で血中エストロゲン濃度の低下と月経周期の延長傾向が併せて見られたNagataらの論文が主な根拠とされていることへの反論。

  • 原論文は(エストロゲン濃度の低下により)乳がんのリスクとなる内因性の女性ホルモンの暴露が減少することから「乳がんのリスクが減少」するのではないかというのが主旨であること(日本人が欧米人より乳がんが少ない要因の一つとみられている)
  • 57.3mgという介入量が十分でないため、血中エストロゲン濃度変化のばらつきが大きく標準偏差がきわめて大きいデータであること

従って57.3mgを最低影響量とし、その1/2を一律に上乗せ摂取量の上限値とすることは疑問。

(4)閉経後の女性、男性にこの結果を外挿することへの疑問

データがないといえ、エストロゲン濃度低下を問題とした閉経前女性と同一視することは矛盾し、これをあてはめることは適切でない。

(5)妊婦、胎児、乳幼児、小児について

「データがないので上乗せして摂取することは推奨できない」という論理に疑問。
少なくとも過去50年以上にわたってアメリカでは大豆調整乳が使用されていて問題はない。日本・東アジア諸国で妊婦や胎児に影響があったという報告もない。過剰な注意喚起が伝統的大豆食品の摂取に与える影響を懸念する。

家森先生は以上のように指摘されています。そして今回の摂取量上限の提示が、伝統食の日常的な摂取にさえ不安を引き起こす結果になったことが残念であり、安全基準の提示は国民が安心して摂取できる十分な科学的根拠に基づくことが望まれるとした上で、様々なベネフィットを紹介、大豆イソフラボンが生活習慣病の蔓延を防ぎ、アンチエイジングに基本的に有効な食材になると期待される、と述べておられます。

意外に少ないイソフラボンの摂取量

女子大生は外国人並み?

外人みたいな女子大生
「大豆は世界を救う」(2005法研)より

京都大学名誉教授・家森幸男先生の調査によれば、西宮市の女子大生ボランティア250人の24時間尿を測定した結果、尿中イソフラボン量は平均10マイクロモルであったと報告されています。
この値から推計されるイソフラボン摂取量は1日12~13mg(アグリコン)。
これは大豆を週に1~2回も食べていないことがうかがえる結果で、彼女たちの食生活は「大豆をまったく食べなくなったブラジル日系人と同等のレベル」だと心配されています。

働き盛り男女の24時間尿検査の結果は…

外人みたいな女子大生
10人中6人は12~13mgしか摂れていない

同じく家森先生の研究で、東京・大阪の働き盛りの40歳代男女50人の24時間尿検査の結果でも、約6割の人は10マイクロモル以下でした。
この例でもイソフラボン摂取量に換算してアグリコン12~13mg程度しか摂れていないことが分かっています。

妊娠中は摂らない方がよい?

国民栄養調査

2006年8月に示された厚生労働省の「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品(トクホ)等の取り扱い指針」では、イソフラボンのトクホには「妊娠中・授乳中の人、乳幼児、小児は摂取しないこと」と注意事項を表示するよう求めています(2007年4月実施。トクホでない錠剤などの健康食品も同様です)。
食品安全委員会の検討でこれらについてはデータがないので「推奨できない」とされたものです。
念のため、妊娠中の方は、食事に上乗せしてのサプリメントでの摂取はお控えください。

イソフラボンを気にするあまり、大豆食品を控えるなどして栄養バランスを乱さないようにお気をつけください。大豆の上質なたんぱく質やビタミン、食物繊維などは妊婦さんにとって、とても大切な栄養素です。

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