環境への取り組みEnvironment

環境基本方針

私たち、フジッコグループは、「サステナビリティ基本方針」に基づき、地球環境への配慮、持続可能な資源の開発と生物多様性の保全を経営上の重要課題として認識し、環境保護ビジョン「①使用する食材を枯渇させない責任、②環境に良い製法・製品を追求する責任、③事業により傷つけた環境を修復する責任」を掲げ、企業活動全体において地球環境の保全並びに地球環境への負荷軽減に資するよう、絶えず努力します。

2023年11月改定

フジッコグループ環境行動指針

  1. 事業活動に関わる環境側面を常に配慮し、環境マネジメントシステムを構築することにより、環境保全活動の継続的な向上を図ります。
  2. 地球温暖化防止のために、企業活動全体を通したCO2排出量の削減に取り組み、脱炭素社会を目指します。
  3. 水質汚濁防止のため、工場排水を重点的に管理し、地域社会との共生を図ります。
  4. 電力や重油の節減に取り組むとともに、廃棄物の低減化、リサイクル、リユースに努めます。
  5. 環境基本法を中心とした環境関連の法律・規制・協定を遵守するとともに、国際環境規格と同等の基準を守ります。
  6. 気候変動への適応に向け、革新技術の開発や実用化に取り組みます。
  7. 統合報告書「フジッコレポート」の発行などを通じて、環境問題への取り組みや企業活動と気候変動との関係に係る情報について、ステークホルダーとのコミュニケーションを図ります。

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づく情報開示

ガバナンス

フジッコグループは事業等のリスクの内、気候変動に関する課題は企業の持続的成長を求める当グループにとって重要な経営課題と認識しており、2022年4月よりリスクマネジメント委員会の専門チームとして「TCFD検討チーム」を設置し、気候変動シナリオを検討し、そのシナリオに基づいたリスクの特定と対応方針を策定してまいりました。現在はその活動をリスクマネジメント委員会に委ね、引き続きリスクマネジメント委員会から経営執行会議へ報告・審議され、毎年2回取締役会に報告することを基本としております。

以上より、取締役会が監督する体制が構築されており、情報開示にあたっては取締役会決議としております。

◆気候変動課題に関する推進体制

気候変動課題に関する推進体制

戦略

当グループでは気候変動に関する物理的リスク・移行リスクと機会を整理し、2℃シナリオを想定する移行リスクでは炭素価格の高騰が事業への大きなインパクトに、4℃シナリオを想定する物理的リスクでは異常気象の激甚化による原材料の安定確保が事業へ大きなインパクトを与えることが判明しました。これに対して、原料の産地分散や気候変動に耐えうる品種改良の取り組み、環境に配慮した容器開発を進めることが機会の創出につながると考えております。今後も、継続的にリスク・機会の見直しや対応策の具体化を進め、経営戦略に反映してまいります。なお、特定したリスクと機会に対する取り組みについては優先順位を設けておらず、リスクマネジメント委員会において各々の取り組みについての進捗管理を行っております。

◆気候変動に関するリスクと機会

気候変動に関するリスクと機会

リスク管理

当グループでは、リスクマネジメント委員会が気候変動に関する全社的なリスクの洗い出しを行い、リスクが事業へ及ぼす影響度や発生頻度からリスクレベルを総合的に評価し、リスク対応課題やリスク対応方針について検討しております。ここで特定された重要リスクへの対応方針は、リスクを所管する関連部門と協議のうえ、毎年見直しを実施しております。なお、当グループにおける機会の識別・評価・管理は、SDGs推進委員会が主体となって包括的に検討しております。

当グループでは、気候変動リスクを重要な事業等のリスクと認識し、リスクマネジメント委員会及びSDGs推進委員会それぞれから、対応方針に基づく取り組み状況が共有される体制を整備しております。

指標と目標

当グループは、気候変動に関連する指標をCO2排出量として、Scope1、2についての実績を開示しております。CO2排出抑制に向けて、2030年までに30%削減、2050年にはScope1、2でのCO2排出実質ゼロを目標としております。太陽光発電の設置やCO2フリー電力の購入、ブルーカーボンと呼ばれる昆布の養殖に積極的に取り組むなど、地球環境に配慮した政策を段階的に進めてまいります。

なお、当事業年度におけるScope3は開示できておりませんが、現在連結子会社を含めた算定作業に取り掛かっており、開示が可能となった時点で早期の情報開示を目指しております。

◆気候関連指標

気候関連指標 目標
CO2排出量(Scope1+2) 2030年度までに30%削減
(基準年:2020年度)
ワンウェイプラスチック使用量 2030年度までに25%削減
(基準年:2019年度)
昆布養殖技術の実用化 2030年度までに達成

◆CO2削減目標(Scope1+2の合計排出量)

削減目標(Scope1+2の合計排出量)

プラスチック容器対応の取り組み

当グループは、SDGsにかかる優先取り組み課題の一つとして「プラスチック容器対応」を開始しました。プラスチックの過剰使用がもたらす海洋ごみ問題や地球温暖化問題は、昆布や豆などの自然の恵みを資本に事業活動を行う当社と社会全体に共通する重大な懸念事項であることを認識し、以下の取り組みを進めていきます。

Reduce
(プラスチック資源の使用量削減)

容器包装を薄くしたり、軽量化・小型化することよりプラスチックの使用量削減を進めます。

Replace
(持続可能素材への変更)

食品衛生の担保や十分な賞味期限の確保を前提として、容器メーカーや小売業者等との協働により持続可能な素材(紙・再生プラ・生分解プラ等)への代替に取り組みます。

Recycle
(プラスチックの再資源化)

パッケージデザインや栄養成分表示等を紙ラベルではなく容器自体に直接印字するなど単一素材化することで使用後にリサイクルしやすいデザインに容器包装の変更を進めます。

「フジッコのエコ」環境配慮型パッケージへの取り組み

フジッコ商品(一部除く)は上記取り組み方針に基づき、環境配慮型パッケージの導入を進めています。これらの取り組みを、わかりやすくお伝えするために、当社オリジナルエコマーク「フジッコのエコ」が生まれました。この「フジッコのエコ」を、順次パッケージに掲載していきます。

※フジッコ株式会社(本体)における取り組み

「フジッコのエコ」マークの一例

項目 プラ量削減 植物由来素材使用 環境配慮紙使用 リサイクル素材使用
マーク
内容 パッケージの減量・減容化など バイオマスプラスチックやバイオマスインキの使用など 森林認証紙や廃材原紙の使用など 再生プラスチックの使用など

太陽光発電事業

当グループでは、エネルギー自給率の向上、環境負荷の軽減及び安心して暮らせる社会の実現に微力ながら貢献したいという想いから、2013年7月より工場の屋上などを利用した太陽光発電を行っております。

ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)推進について

2021年4月に開設した東京オフィスビルは、環境に配慮した省エネ型の建物として、ZEB Ready(※1)およびBELS認証★★★★★取得(※2)しています。

  • 光環境、熱環境の調和を図る、すだれをモチーフにした外部ファサード
  • 放射空調を含む高効率空調システム
  • 全館LEDによる照明計画

詳細はこちら(380KB)をご覧ください。
(※1)再生可能エネルギー*を除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物
(※2)建築物省エネルギー性能表示制度のこと。建築物の省エネルギー性能を第三者評価機関が性能に応じ☆の数で評価。

各工場における環境負荷低減の取り組み(抜粋)

  • ポリ容器の再利用による廃棄プラスチックの低減。
  • 震災時の発電所停止による節電要請に応える電力量の削減。
  • 地元の清掃活動への参加。
  • 現在の電気使用量が「見える化」されたSMART CLOCK※を取り付け。
    時計の周囲に電力使用状況がLED表示される電気の「見える化」ツール。
  • 工場敷地内の照明のLED化。

フジッコレポート

事業活動及びESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みについての統合報告をデジタルブック形式・PDF形式でご覧いただけます。

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