イソフラボンのチカラIsoflavone

イソフラボンは1日30mg(アグリコン)以上摂るべきではない?

「1日量30mg」が大きく報道された結果、この数字が一人歩きしてイソフラボンは「少ししか摂ってはいけないもの」「摂り過ぎてはいけないの?」などという不安と混乱を招きました。とても残念に思います。

30mgは、サプリメントのことで、毎日摂り続けても安心な平均量です

摂取実態と上限目安量の関係

30mgとは、あくまでイソフラボンだけを補う目的でトクホやサプリメントを摂る場合の目安で、「通常の食事に“上乗せして”摂る場合」は、1日30mg(アグリコン)までにしなさいというものです。
この基準を設けるために食品安全委員会では1日の上限目安量が検討され、それでは1日の摂取目安量を70~75mgとしています。つまり、1日の摂取上限を75mgとした上で、そのうちサプリメントから摂るのは30mgまでにしようという関係です(図)。
しかもこの30mgとは、毎日欠かさず、長期間にわたって継続して摂っても安全であるという設定で、より安全性を見込んだ平均値としての数値です。食事で足りない分を補う場合でも、30mgなら何の問題もありません。
ただし、妊産婦、乳幼児、幼児には(食事に上乗せするサプリメントは)「摂取しないこと」とされています。
もちろん、イソフラボンも理想的には普通の大豆食品から十分に摂れれば良いのですが、私達の日常食生活ではイソフラボンが十分摂れているとはいえません。そこで食事に加えて補いたいわけですが、その場合、サプリメントだけから摂る分は、安全性を見込んで30mgまでにしておこうというものです。
特定保健用食品の制度では、許可される前にそれぞれ個別の商品が審査を受けます。
今後は全てこの基準で審査されますから、トクホマークの付いているものなら、まず問題なく安心といえます。

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