イソフラボンのチカラIsoflavone

WHO CARDIAC Study

WHOカーディアック・スタディは、京都大学名誉教授の家森幸男教授(現武庫川女子大学教授・兵庫県健康財団会長)らが、WHOの協力のもとに1983年から20年ちかい歳月をかけて、世界の長寿地域と短命地域を選んで行った健康と栄養の関係を解明する研究で、国内ばかりか地球の裏側に住む人々の骨や血圧、肥満度などまで調査した画期的プロジェクトです。

世界61地域を踏査

家森幸男博士

研究対象は、25ヶ国・61地域にのぼり、先進国だけでなく、コーカサスやシルクロードなどの長寿地域や、これまで疫学調査をされたことがなかった発展途上の地域までに調査が及んでいます。おそらく外国人など見たこともない地域に住む人々の健康状態を調べるために、大型の機材を送り、健康診断を行って血液と24時間尿のサンプルを採取して分析するという、かつてないほど大規模な調査を実施しています。先進国以外では健康診断の習慣さえない地域も少なくないため、人々の関心を集めたり、逆に恐がられたりすることもあり、エピソードには事欠きませんが、とくに骨密度を測定する機械は当時のブラジルでは珍しがられ、テレビ、ラジオ、新聞関係者などの取材が連日絶えませんでした。
このような長い疫学調査・介入試験の結果、長寿と食事の関係は密接で、ことに日本を含むアジアの伝統的な食生活習慣、とくに大豆や魚、昆布などの海産物を日常的にとることが長寿を支える、という結論が出されたのです。
このような研究には、莫大な資金が必要です。個人の寄付を募って1.5億円以上の資金を集めることができましたが、この趣旨に共鳴する企業からも、資金援助や研究員の派遣といった人的援助が行なわれました。

WHO 世界保健機構
CARDIAC Study Cardiovascular Alimentary Comparison Study(循環器疾患と栄養・国際共同研究)

私達の参加風景

フジッコは家森先生の情熱と趣旨に賛同して研究に参加、イソフラボンの機能を明らかにする目的で1995年から研究員を派遣して世界各地で測定や分析に取り組んできました。私達が参加したCARDIAC Studyの旅から、検診情景をいくつかご覧いただきましょう。

ハワイ州・ヒロ市 アメリカ
2000.2. 2000.4. 2000.5.

スコットランド・スカイ島・ルイス島
イギリス 1999.7. 1999.8. 1999.9

ダルエスサラーム タンザニア
1998.8.

貴州省・貴陽 中国
1997.8.

沖縄県・名護市 日本
1997.6.

カンポグランデ ブラジル
1996.2. 1996.5.

ハワイ州・ヒロ市 アメリカ
1995.8.

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