Metabolic(代謝)Syndrome(症候群);「内臓脂肪症候群」と呼ばれています。
「内臓脂肪型肥満」をもつ人が、加えて高血圧、高脂血症、高血糖症を併せてもった複合的な病態(症候群)のことをいい、「死の四重奏」などとも呼ばれてきたものを総括した概念。肥満の人にこれらの病気が重なった場合、たとえそれぞれが軽症でも動脈硬化になりやすくなって、心筋梗塞や脳梗塞の危険度が数倍に跳ね上がることから警鐘が鳴らされました。
肥満に加えて危険因子を2つ併せ持つと心臓病の発症リスクは10倍近く、3~4では31倍にも高くなるといいます。
厚生労働省の令和元年「国民健康・栄養調査報告」によると、20歳以上において、メタボリックシンドロームが強く疑われる人は、男性28.2%、女性10.3%、予備群と考えられる人は、男性23.8%、女性7.2%でした。40歳以上で見ると、男性は2人に1人(56%)、女性でも5人に1人(19%)が要注意という結果です。
血圧 | 上130mmHg以上、下85以上のいずれかか両方 |
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中性脂肪 | 150mg/dl以上、 HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれかまたは両方 |
空腹時血糖 | 110mg/dl以上 |
おへその腹囲が、男性85cm以上、女性90cm以上で、かつ、このうち、2つ以上の症状が該当した場合「メタボリック・シンドローム」と診断されます。