従業者が心身ともに健康で生きがいや幸福を実感できること(Well-being)が、組織の生産性を向上させ、ひいては健康創造企業の実現に向けて重要であると考え、フジッコは積極的に従業者の健康管理に取り組んでおります。創業60周年となる2020年を“健康経営元年”として、従業者の健康づくりを経営課題の一つとして健康経営の取り組みをスタートし、健康経営優良法人(大規模法人部門)には2022年から3年連続で認定されております。
社長執行役員を健康経営責任者とし、重要な経営課題の一つとして、取り組み方針等については取締役会及び経営執行会議での協議を経て決定しております。健康経営推進責任者である人事総務部長のもと、人事総務部が事務局を担当し、外部専門家(産業医・保健師)及び各事業所の安全衛生委員会と連携しながら実効性のある施策を展開しています。
※1 健康経営責任者は社長執行役員です。
※2 健康経営推進責任者は人事総務部長です。
※1 アブセンティーズム...欠勤や休職、遅刻早退などにより職場で業務を行うことができない状態。
※2 プレゼンティーズム...出勤しているものの、心身の健康上の問題により十分な仕事ができない状態。
株式会社iCAREの健康管理システム「Carely(ケアリィ)」導入により従業者の健康データの一元化を行い、健康経営上の課題の見える化により、経営課題として数値データに基づくPDCAサイクルの体制づくりを行います。
朝食をとることは、活力維持や生活リズム、栄養バランス等の観点から非常に重要とされています。朝食喫食習慣をつける支援策として、希望者に当社製品「朝のたべるスープ」を1週間分配布し、朝食習慣づくりにチャレンジする「朝のたべるウィーク」を実施します。
5月31日の世界禁煙デーに合わせ、喫煙習慣のある従業者を対象に、健康の観点から喫煙習慣を見直すきっかけづくりとして、セミナーを開催するとともに、禁煙セラピーの書籍を希望者に配布します。
女性従業者向けに乳がん検診、子宮頸がん検診、男性従業者向けに前立腺がん検診の受診費用を全額会社負担とし、がんの早期発見・早期治療を促進するとともに、安心して就業できる環境づくりを行います。
従来、インフルエンザ予防接種費用の半額を会社負担として補助していましたが、感染症予防対策の一環として、インフルエンザ予防接種費用の全額を会社負担とし、季節性インフルエンザ対策を強化します。
最終的な目標指標との関連 | ||||
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プレゼンティーズムの低減 | アブセンティーズムの低減 | ワークエンゲージメントの向上 | 健康経営の基盤整備 | |
健康経営のシステム化 | ● | |||
朝食欠食対策 | ● | |||
喫煙対策 | ● | |||
がん検診 | ● | ● | ||
インフルエンザ予防接種 | ● | ● |
取り組み内容 | 2023年度 | 2030年度目標 |
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1人あたり年間総労働時間 | 2,018時間 | 1,940時間 |
月間平均残業時間 | 12.79時間 | 5時間 |
有給休暇取得率(付与日数対比) | 66.7% | 100% |
健康診断受診率 | 100% | 100% |
健康診断有所見者率 | 75.5% | 55.5% |
適正体重者率(BMI18.5以上25未満) | 61.8% | 75.0% |
喫煙率 | 18.3% | 9.0% |
ストレスチェック受検率 | 100% | 100% |
総合健康リスク※ | 97 | 90 |
高ストレス者率 | 17.3% | 10.0% |
健康経営優良法人(大規模法人部門)認定 | 認定済 | 継続認定 |
※総合健康リスクとは、職場におけるストレス要因が従業者の健康に与える影響の大きさを示す指標のことで、ストレスチェックの結果を基に算出されます。
基準値を100として、数値が低いほどリスクが低いことを示します。