健康経営Health managemant

フジッコグループは、全ての人々を元気で幸せにする健康創造企業を目指して企業活動を行っています。そのためには第一に、共に働く従業者一人ひとりが健康にいきいきと働き続けることが必要であり、健康経営の取り組みを通じて、そのための環境づくりを推進しています。
その取り組みを評価いただいた結果として、当グループは経済産業省と日本健康会議が進める「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に2022年から継続して認定されています。

健康経営優良法人2025

健康経営宣言

Health & Wellness フジッコグループは「健康創造企業」としてその担い手である従業者全員が満足して健康にいきいきと働き続けられる会社を目指します。 フジッコグループのパーパス 5つの健康 のうち「健康経営」は、「健全経営」と並んで「健康提供」「健康社会」「地球健康」の基盤となり、また原動力となります。フジッコグループはこのパーパスの下、「お客様の価値ある時間に貢献」してまいります。

健康経営推進体制

社長執行役員を健康経営責任者とし、重要な経営課題の一つとして、取り組み方針等については取締役会及び経営執行会議での協議を経て決定しております。健康経営推進責任者である人事総務部長のもと、人事総務部が事務局を担当し、外部専門家(産業医・保健師)、各事業所の健康推進担当者や従業員組織、安全衛生委員会及び全国健康保険協会(協会けんぽ)と連携しながら実効性のある施策を展開しています。

推進体制図

※1 健康経営責任者は社長執行役員です。
※2 健康経営推進責任者は人事総務部長です。

健康経営戦略マップ
(2023年8月改定)

健康創造企業として豊かな食生活を支えるためには、従業者一人ひとりが自身の能力を十分に発揮し続ける必要があることから、健康経営の最終的な目標を「すべての従業者がいきいきと働き続けられる会社づくり(生産性向上)」としています。健康経営戦略マップでは、「アブセンティーズム」「プレゼンティーズム」「ワークエンゲージメント」を目標指標とし、個別の施策がどのように課題の解決につながるかを可視化しています。

戦略マップ

※1 アブセンティーズム...欠勤や休職、遅刻早退などにより職場で業務を行うことができない状態。
※2 プレゼンティーズム...出勤しているものの、心身の健康上の問題により十分な仕事ができない状態。

主な取り組み事項

当グループの取り組みをご紹介します。フジッコ独自の取り組みだけでなく、全国健康保険協会(協会けんぽ)各支部とも連携し、より充実した健康プログラムの実施に努めています。

健康管理と事後措置の徹底

法定の定期健康診断に加え、35歳以上の従業員を対象に生活習慣病予防健診を実施しています。定期健康診断や生活習慣病予防健診で要再検査判定になった従業員については再検査受診を原則必須とし、検査費用補助(1人あたり 上限3,000円)を行っています。また、がん検診(前立腺がん・乳がん・子宮頸がん)費用の全額補助を行っています。定期的に健康状態を確認し、予防措置を受けやすくすることで、早期発見・早期対応を促進し、健康リスクの低減を図っています。

従業員調査

従業員の健康リテラシーや職場環境の把握を目的に、健康と安全衛生に関する調査を実施しています。得られたデータをもとに、部門ごとの課題を見える化し、より実効性のある健康施策の立案・改善につなげています。

食の改善

本社食堂では「おいしさ×けんこう食堂」と題し、毎月、旬の食材や自社商品を使ったオリジナルの健康メニューを提供し、食を通じた健康づくりを推進しています。

運動習慣の改善

従業員の運動習慣定着を目的に取り組みを行っています。全社でのウォーキングイベントでは、楽しみながら日々の歩数を意識できる機会を提供し、チームでの参加を通じてコミュニケーション促進にもつなげています。2024年10月に実施したウォーキングイベントには649名が参加し、合計118,369,714歩を記録しました。実施後のアンケートでは、「歩くことに対する意識が上がった」「イベント終了後も歩く習慣を続けたい」など前向きな意見が多く、楽しみながら運動を生活に取り入れる良い機会となりました。

受動喫煙の防止と卒煙の支援

受動喫煙防止と従業員の健康増進を目的に、喫煙に関する環境整備を進めています。本社および東京FFセンターには喫煙所を設置しておらず、すべての業務用自動車は禁煙としています。さらに、2027年10月を目途に就業時間内禁煙の実現を目指して、就業時間内禁煙デーの設定や禁煙外来の費用補助(1人あたり 1万円)等の実施を通じて、卒煙を支援しています。

メンタルヘルス

精神面の不調は表面化しづらいため、定期的にストレス状態を可視化し、セルフケアやラインケアにつなげる取り組みが重要です。当グループではストレスチェックで高ストレス者と判定された従業員に対して産業医面談(希望制)を実施しています。また、ストレスチェック結果の集団分析により各職場のストレス要因を可視化し、管理職層を対象にフィードバック研修を毎年開催しています。フィードバック研修では、各職場の課題に応じた改善アクションプランを策定し、職場環境改善のPDCAサイクルを図っています。
その他にも、アンガーマネジメント研修(参加者満足度100%)など、コミュニケーションの質の改善を促す研修を随時実施し、安心して働ける環境づくりを支援しています。

ワークライフバランスの改善

当グループは、多様なライフスタイルを尊重しており、仕事と生活の両立を支援する取り組みとして、リモートワーク制度やフレックスタイム制度を導入しています。また、DXによるペーパーレス化、オンライン承認や会議効率化等を進め、移動時間や事務負担を削減しています。

健康リテラシーの向上

職場で役立つ健康情報を発信し、従業員の健康リテラシー向上を図っています。さらに、「骨密度測定」や「足腰筋力測定」など、自分の体を知るきっかけとなる健康イベントを実施しています。こうした取り組みにより、従業員一人ひとりが自らの健康に関心を持ち、日常生活の中でのセルフケアを意識する習慣づくりを推進しています。

健康経営宣言を知っていますか?

女性特有の健康課題

月経やPMS(月経前症候群)、更年期障害などは、誰にでも起こりうる身近な健康問題でありながら、職場ではなかなか話しづらく、辛い状態を我慢して働き続けるケースが少なくありません。そのような問題に少しでも寄り添うことができればと、女性用トイレへの生理用ナプキンの設置や外部相談窓口の設置等を行っています。また、女性の健康課題に関する研修を開催し、月経やPMS、更年期などについて正しい知識を学ぶことで、女性自身のヘルスリテラシー向上だけでなく、周囲の理解促進やコミュニケーション改善を図っています。(2024年度は、女性が働くうえでの"我慢"をテーマに研修を実施。参加者は男女あわせ29名。)

「みんなの保健室」の設置

従業員が心身の不調や不安を気軽に相談できる場として「みんなの保健室」を設置しています(面談件数104件/2024年度)。公認心理師・シニア産業カウンセラーが、心身に関する不安や治療と仕事の両立の悩みなど、幅広い相談に対応しています。自身の悩みに加え、「同僚の様子が気になる」といった周囲に関する相談も受け付けており、従業員の健康と安心を支える支援体制を整えています。

労働安全衛生

「安全と健康はすべてに優先する」というフジッコグループ安全衛生方針のもと、労働災害の未然防止と安全文化の醸成のため、体系的な安全衛生活動を推進しています。

安全衛生方針

私たちは、この安全衛生方針に基づき、労働安全衛生を企業活動の最も重要な基盤のひとつとします。

  1. 基本的な考え方

    私たちは、健康創造企業の実現に向けて、"安全と健康は全てに優先する"という考え方に基づき行動します。

  2. トップマネジメントのリーダーシップ

    私たちは、トップマネジメントのリーダーシップのもと、適切な経営資源を投入するとともにフジッコグループで働く従業者全員が参画する取り組みにより安全安心で快適な職場づくりを推進します。

  3. 法令遵守

    私たちは、労働安全衛生に関する法令・社内規程・社内ルール等を遵守します。

  4. 継続的な改善

    私たちは、安全衛生にかかる目標を定め、その達成状況の把握と見直しを行い安全衛生活動の継続的な改善に取り組みます。

  5. リスクの低減と労災防止

    私たちは、職場における危険源の特定・評価、対策によるリスクの除去・低減を通じて労働災害の防止を図ります。

2024年9月制定

会社の安全衛生方針を知っていると回答した方は72%

安全衛生推進体制

安全衛生推進体制

主な取り組み事項

主な取り組みは以下の通りです。

安全衛生委員会の設置

各事業所において労使で構成される委員会を設置し、毎月安全衛生に関する事項について協議しています。

労災事故防止委員会の開催

生産本部長、製造部長、工場長、人事総務部長など生産部門や人事総務部門の幹部が中心となり、安全衛生に関する全社的な重要課題を協議しています。

リスクアセスメントの徹底

新規作業の導入や作業方法の変更時には、危険源の抽出と対策を講じるリスクアセスメントを実施しています。

化学物質の安全管理

化学物質を扱う業務においては、クリエイトシンプル等を用いたリスクアセスメントを実施し、化学物質のばく露リスクを評価して適切な管理措置を講じています。

健康経営の管理指標

取り組み内容 2023年度 2024年度 2030年度目標
1人あたり年間総労働時間 2,018時間 2,035時間 1,940時間
月間平均残業時間 12.79時間 14.79時間 5時間
有給休暇取得率(付与日数対比) 66.7% 61.3% 100%
健康診断受診率 100% 100% 100%
健康診断有所見者率 75.5% 73.1% 55.5%
特定保健指導実施率 41.1% 47.0% 70.0%
適正体重者率(BMI18.5以上25未満) 61.8% 63.7% 75.0%
喫煙率 18.3% 17.3% 9.0%
ストレスチェック受検率 100% 100% 100%
総合健康リスク※1 97 95 90
高ストレス者率 17.3% 17.9% 10.0%
エンゲージメント※2 6.52 6.70 7.5
プレゼンティーズム※3 83.8% 86.1% 88.0%
アブセンティーズム※4 0.62% 0.65% 0.5%
健康経営優良法人(大規模法人部門)認定 認定 認定 継続認定
休業1日以上の労働災害件数 5件 3件 0件

1 総合健康リスクとは、職場におけるストレス要因が従業者の健康に与える影響の大きさを示す指標のことで、ストレスチェックの結果を基に算出されます。
基準値を100として、数値が低いほどリスクが低いことを示します。

2 独自の45項目のエンゲージメント調査のうち、「仕事に満足だ」「私たちの職場では、お互いに理解し認め合っている」「仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる」「自分の仕事に誇りを感じる」
の4項目を10点満点で評価したものの平均値。(2024年度 回答率90.8%、回答者数 1,858名)

3 「東大1項目版」により、回答者が自分のパフォーマンスを振り返り、仕事の出来をパーセンテージで回答したものの平均値。(2024年度 回答率75.0%、回答者数 1,571名)

4 長期休職者の欠勤日数を年間総労働日数で割った割合。

フジッコレポート

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