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今回は和歌山県で「はたごんぼ」を生産されている岡本さん、素和さんにインタビューをお願いしました!

「はたごんぼ」(和歌山県橋本市)
「はたごんぼ」の「はた」は産地の「(西)畑」、「ごんぼ」はごぼう。
つまりは西畑で採れるごぼうのことを指します。

農事組合法人 くにぎ広場・農産物直売交流施設組合
代表理事:岡本 進
  理事:萱野 忠伺
     岩橋 久和
     素和 治男
     尾崎 稔恵
     萱野 憲一
     武田 勝
     西井 千草
     堀内 和久
     森岡 康次
組合員数:38名

農業歴を教えて下さい。

農業歴は、15年。もともと地元の銀行で働いていましたが、父親の跡を継ぎました。

家庭菜園は、10年。もともと定年まで郵便局で働いていました。

農業をはじめたきっかけや「はたごんぼ」を栽培するきっかけを教えてください。

18年前に高野山から橋本市に引っ越す際に、橋本市出身の母から「昔、はたごんぼというおいしいごぼうがあった」という話を聞いて、妙にその話が頭に残っていました。
たまたま、私が所属している地域グループのメンバーと雑談をしている中で、「昔、はたごんぼというおいしいごぼうがあったなぁ」と話題にあがりました。
そもそも「はたごんぼ」は、江戸時代から戦後までたくさん作られていましたが、栽培が大変なため数十年前に生産が途絶えていました。
「それならばみんなでいっぺん復活させてみよう」という話になり、活動を始めました。

栽培している「はたごんぼ」の魅力を教えて下さい。

「はたごんぼ」は太くて長くて香りがよい。そして、味がよくとってもおいしい。
また、余すところがほとんどないんです。「小さなはたごんぼ」は、"はたごんぼ茶"として加工し、商品になります。
和歌山県の取り組みとして、安全・安心を基本に、幅広い分野で優れた県産品を「和歌山らしさ」の視点で推奨し、「プレミア和歌山」としてブランド化を進めており、実は、「はたごんぼ」もプレミア商品として認定されています。
その基準は、太さが25mm以上・長さ65㎝以上で傷がついていないものが選ばれています。

【プレミア和歌山 幻のはたごんぼ】 平成26年度プレミア和歌山推奨品審査委員特別賞
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/061000/premierwakayama/catalog/agricultural-product/entry651.html

野菜をおいしく作る秘訣を教えて下さい。(独自の育て方や工夫など)

「はたごんぼ」をうまく作るコツは、種を蒔いて15日間しっかりと世話をすることです。虫にやられないように、いかにふた葉を出すことができるかが勝負です。ごぼうの成長とともに周りの草も生えてくるので、栄養がごぼうにいくように農薬を使わずに手作業で引き抜き育てます。

今後の「はたごんぼ」の取り組みや展望を教えてください。

「はたごんぼ」は、作り続けると連作障害がでてきてしまうため、2年作ったら3~5年は別の野菜を作らないといけません。しかし、昨年は3年目に挑戦し、立派なごぼうを収穫することができました。その理由は、土壌消毒をしてマッシュルームの菌床や牛糞などの有機肥料を土にすき込むことで、土をごぼうが育つ環境に戻すことができたからです。今年は、どうなるか分からないけど、もう1年ごぼうが育つ土に整えて4年目に挑戦したいと思っています。

メッセージをお願いします。(野菜作りの苦労や楽しさなど)

ゼロからスタートした「はたごんぼ作り」もおかげさまで、新聞やテレビに取り上げていただき知名度が高くなってきました。しかし、収量が少ないため全国のみなさんにお届けするのは難しいのが現状です。少しずつではありますが、行政や井関農機(株)に協力してもらいながら耕作面積を増やして、全国のみなさんにも「はたごんぼ」を食べていただきたいと思っております。

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