関東平野のほぼ中央に位置する、茨城県結城郡八千代町を訪れました。この地域に広がる関東ロームの土壌は野菜作りに適していて、八千代町では古くから白菜作りが行われています。茨城県の白菜の生産量はなんと日本一!一大生産地の白菜の魅力について、農家さんにお伺いしました。
笑顔が素敵な猪瀬さん。白菜生産歴35年のベテランです。親の代から白菜作りを始め、跡を引き継いで白菜作りに励んでいます。
葉が詰まっていてどっしりと立派な白菜です。猪瀬さんが語る茨城県産白菜の特長は、「強い甘み」とのこと。寒くなるとこの地域に降り注ぐ「霜」が葉に蓄えられたデンプンを糖に変え、甘みを強くさせるそうです。しかし霜が白菜の中に入ると凍ってしまうため、一株ずつ葉先を紐で縛る作業を行います。大変な作業ですが、甘い白菜を作るためには欠かせない工程です。
毎年夏の終わりに栽培が始まり、10月〜2月頃にかけて収穫を行います。11月〜1月になると収穫のピークを迎え、多い日には1日に5000個も収穫するそうです。一つ一つを手作業で丁寧に収穫していきます。近年の異常気象や昨年の夏の長雨で生育が心配だったそうですが、無事すくすくと育ち収穫をすることができました。
白菜にはカリウムなどのミネラルやビタミンが豊富なので、美容と健康のためにたくさん食べてもらいたいと猪瀬さん。この時期のオススメの食べ方は鍋だそうです。白菜はどんな料理とも相性抜群で、料理の味をしっかり吸収しておいしくなります。塩こんぶと一緒に料理すれば、昆布の旨味がぎゅっと詰まってよりおいしくなりそうですね!栄養たっぷりの茨城県産白菜を食べて元気に過ごしましょう!