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食育・脳活プロジェクト賛同者募集企画にご応募頂いた方の中から、取材可能な団体に「まめっ子くん」をお贈りして、その活用の様子をリポートします!
第13回は福岡県嘉麻市にある嘉麻市立熊ヶ畑小学校です。
熊ヶ畑小学校は、明治10年に開校した歴史ある小学校で、平成25年から「小規模特認校制度」の導入により、嘉麻市内全域から就学できるようになりました。
2019年度は、計21名の児童が在籍し、豊かな自然に囲まれた中、小規模校の特色を活かした教育環境で学ばれています。
熊ヶ畑小学校には3つの大きな特色があり、1つ目は「少人数による学力向上」。
少人数ならではの個別指導や繰り返し指導など、児童ひとりひとりに応じたきめ細やかな教育により、学力検査結果は全学年・全教科で福岡県の平均を上回っています。
2つ目は「本物の体験活動」。
豊かな自然環境の中、地域の方々の支援協力により、「茶摘み」「稲作」「獅子舞」「しめ縄作り」など、本物の自然体験・農業体験活動や伝統文化に触れる活動が行われています。
3つ目は「豊かな心の育成」。
低学年と高学年を交えた縦割り班での活動により、高学年は低学年へのやさしい心遣いや色々なことを教えたりすることでリーダーシップが育まれ、低学年は高学年から教えてもらったりしたことへの感謝や高学年への憧れによって目標意識が生まれるなど、児童同士の望ましい人間関係を構築するための豊かな心やコミュニケーション力が育まれています。
今回、熊ヶ畑小学校に通う児童の保護者である大塚様より、2018年の西日本豪雨によって校舎が被災し、嘉麻市内の上山田小学校の空いている教室を間借りして授業を行っている児童を励ましたいとご応募いただき、1・2年生の授業で「まめっ子くん」を活用いただくことになりました。
授業は、嘉麻市にいる3名の栄養教諭のうちのお一人、上山田小学校の松尾先生によって「おはしのただしいもちかたをしろう」をテーマに授業が行われました。正しい箸の持ち方が出来るとどうなるか?という話から始まり、模型を使って正しい箸の持ち方を学んだり、可愛い顔を書いたスポンジを挟んで力の入れ方を確認しました。その後、お椀の豆を移動させて豆を掴むことを練習してから「まめっ子くん」にチャレンジしました。紙芝居などの小道具を使うなど、児童の関心を高めるために色々と工夫された授業は、少人数ならではの細やかでアットホームな雰囲気で、児童たちにとってとても有意義な時間であったと感じました。
授業を行った松尾先生から嘉麻市にいる他の栄養教諭の先生も「まめっ子くん」にとても興味を持っているとお聞きして、「まめっ子くん」の輪が少しづつ広がっていくことを嬉しく思いました。
取材させていただいた授業が4限目だった為、その後の給食にも参加させていただきました。全校生徒と先生全員が一つの部屋に集まり、楽しそうに給食を食べているのがとても印象的でした。準備から後片付けまで和気あいあいとした雰囲気で過ごされた後、全校生徒にも「まめっ子くん」を楽しんでいただきました。生徒のみなさんも「まめっ子くん」にチャレンジしてくれましたが、皆とても綺麗な姿勢で正しく箸を使っているのに驚きました。きっと、低学年のうちから高学年の生徒に教えてもらったり、姿を真似たりしたのかもしれません。
給食から昼休みまでの時間も全校生徒の交流が行われるとても有意義な時間を感じました。
この素敵な時間に、これからも「まめっ子くん」を利用して楽しんでいただければと思います。