フジッコでは、お正月に欠かせない「黒豆」をテーマに、食育体験活動を実施しています。
2018年までに過去11回開催した「黒豆食育イベント」は、丹波黒の産地である丹波篠山に一般の小学生とその保護者25組50名をご招待し、黒大豆の種まき、作付け、黒枝豆の収穫を体験いただき、さらにその中から15組を本社にお招きして「黒豆おせち料理教室」を開催し、黒豆の煮方やおせち料理についいても体験いただいています。今回は、おせち料理の詰め方や食育体験授業のレシピをご紹介します。
おせち料理の始まりは、「節供」に由来していて、節といわれる季節の変わり目ごとに、豊作を感謝して神様にお供え物として作った料理です。
江戸時代後期に現代のように料理一つひとつに意味が込められ、新年を祝う食べものとなり、お正月に家族揃っておせち料理を食べる風習も生まれました。おせち料理が重箱に詰めるスタイルになった当初は四段重が正式なものでしたが、核家族化や家族が揃ってお正月を過ごすスタイルも変わり、三段重が主流となりました。重箱に詰める理由のひとつは、「箱を重ねる=めでたさを重ねる」という意味があります。
一段目の「壱の重」は、「祝い肴三種」と、前菜となる「口取り」を詰めます。 祝い肴三種とは、お正月には欠かせないおせち料理で、関東では「黒豆・田作り・数の子」、関西では「黒豆もしくは田作り・数の子・たたきごぼう」が一般的です。口取りは酒の肴や甘いものを中心に、紅白かまぼこ、伊達巻、昆布巻き、栗きんとん、お多福豆などを詰めます。
二段目の「弐の重」には、酢の物や焼き物を詰めます。 酢の物には、紅白なます、菊花かぶ、酢れんこん、焼き物は海の幸を詰めます。
三段目の「参の重」には、山の幸の煮しめや筑前煮などの煮物を詰めます。
煮物には、ごぼうやこんにゃく、れんこん、里芋、くわい、人参など縁起物や新年にふさわしい由来のある食材を詰めます。
コロナ禍でのスタイルとして、次のお正月は、お手軽"銘々おせち"でお正月を祝いませんか?
◆壱の重 | 「祝い肴」豆・数の子・ごまめ |
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◆弐の重 | 「口取り」栗きんとん・かまぼこ・甘いもの |
◆参の重 | 「焼き物」海の幸 |
◆与の重 ※四は忌み数字で使用しない |
「煮物」山の幸 |
◆伍の重 | 「控えの重」 |
◆壱の重 | 「祝い肴」・「口取り」 |
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◆弐の重 | 「焼き物」・「酢の物」 |
◆参の重 | 「煮物」 |
1年の邪気をはらって、マメにコツコツ暮らせるように
よろ「こぶ」の語呂合わせから、食される。昆布はお正月のみならず、祝い膳の定番
神聖な色である白と祝い事で使われる紅を、大根とにんじんで表現したもの
卵は子孫繁栄の象徴ため、子宝に恵まれるように
別名「田作り」と呼ばれるように、五穀豊穣を祈願して
子宝に恵まれるように
招福を祈願して
黄金色に輝く財宝にたとえて、豊かな一年であるように
(6人分)
材料 | 分量 |
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黒大豆(乾燥) | 2.5カップ(350g) |
重曹 | 小さじ1.5 |
さび釘 | 8本 |
調味液 | ○熱湯 1200ml ○砂糖 300g ○塩 小さじ1 ○しょうゆ 大さじ1(お好みで) |
(6人分)
材料 | 分量 |
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鶏ミンチ | 200g |
蒸し大豆 | 50g |
卵 | 1/2個 |
酒 | 小さじ1・1/2 |
砂糖 | 大さじ1・1/2 |
しょうゆ | 大さじ1 |
白みそ | 大さじ1/2 |
けしの実 | 適量 |
青のり | 適量 |
サラダ油 | 適量 |
(12人分)※つくりやすい分量
材料 | 分量 |
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米 | 1合 |
水 | 240ml |
北海道尾札部産 だし昆布 | 3cm角 |
すし酢 | ○酢 20ml ○塩 小さじ1/2弱 ○砂糖 小さじ1 |
具材 | ○スモークサーモン 6枚 ○ゆで卵の黄身(裏ごしたもの) 少々 |