食育イベントReport

第8回食育DAY 「豆ファースト」のススメ

2017年8月24日、フジッコ本社にて「第8回 食育DAY」イベントを開催しました。

【第1部】 料理教室&座学「シニアのためのふだんごはん」
医学博士・管理栄養士の本多京子先生を講師にお招きし、 和食に関する講義と、一汁三菜を手軽に実践できる料理実習を行いました。

皆さんは和食の基本である、「五味」「五色」「五法」という言葉をご存知でしょうか?
五味とは「甘・塩・酸・苦・旨」の味覚
五色とは「白・黄・赤・青・黒」の色
五法とは「生・煮・焼・炒(揚)・蒸」の調理法 をそれぞれ指します。

これらを意識しながら一汁三菜の献立を考えると、自然と栄養バランスがよくなるとのことでした。
とはいえ、一汁三菜の献立を毎日一から作るのはとっても大変。
そこで「市販のものに少し手を加えるだけで、おうちの味ができるんですよ」と本多先生。
たとえば今回実習で作ったチキンナゲットには、なんと当社商品「おばんざい小鉢 うの花」が使われています!
隠し味の味噌でコクがあり、うの花が入っているとは思えないほど食べ応えがありました。

このように少しの工夫で一汁三菜を手軽に実践できるコツを教えていただきました。
参加者の中には、普段からお孫さんのためにお弁当を作っているという方も。
今回のレシピもぜひご家族の方にふるまっていただきたいです♪

【献 立】
・ヘルシーなチキンナゲット
・たたききゅうりのおかか昆布和え
・ごぼう豆とルッコラのサラダ
・あったかとろりんスープ

【第2部】 基調講演&パネルディスカッション
      池谷敏郎先生(医学博士、池谷医院院長、東京医科大学客員講師)
池谷先生は循環器系の名医とも言われ、メディアにもよく出演されており、今回は「豆ファースト」のススメ 〜豆で健康にスッキリ美しく〜」をテーマにご講演いただきました。

年間10万人の突然死があるそうですが、その中でも原因にあがるのが、「心筋梗塞」や「脳卒中」などほとんどが血管の事故。「ぴん ぴん ころり」と生きる為には、血管年齢、血管力が大切ということです。

血管力つまり血管のしなやかさを保つ為には食が大切。メタボだったり高血圧だと、血管の内壁にプラークができやすくなり、それが破れてしまうと血栓となって血が止まってしまい、それが動脈硬化などを引き起こす原因となるそうです。

また、女性は高齢になりエストロゲン(女性ホルモン)が低下していくと悪玉コレステロールが増えてしまい、血管の病気が起きる確率があがっていきます。ごはん、麺、パン、いも、フルーツ、スイーツの食べ過ぎはダメ。食べ過ぎたものは内臓脂肪になっていき、ひいては血管の事故を引き起こしてしまいます。

大豆は水溶性食物繊維によって糖の上昇を抑えたり、エストロゲンに似た働きをしてくれるイソフラボンを含んでいます。特に「蒸し大豆」は煮ると流れ出てしまう水溶性食物繊維が豊富なのでおススメとのことでした。

その後、「なるほど!大豆のかしこい食べ方」をテーマに本多京子先生(医学博士・管理栄養士)と当社取締役マーケティング本部長の北島を交えてパネルディスカッションを行いました。
池谷先生によると、「かくれ高血糖」という食後にいきなり血糖値が上がる状態があり、これは検診では出てきにくく、調べるには食後1時間後ぐらいの健康診断が良いとのことで、血縁者に糖尿病の人がいる場合、食べた後眠くなる人は注意だそうです。

やはり食習慣が大切で、講演会でもお話のあったように大豆はおススメの食品とのこと。池谷先生は蒸し大豆をそのままヨーグルトに入れて食べるメニューを考案されたそうで、会場にも実際にこのメニューが振る舞われました。意外なぐらい食べやすくてびっくり。

また、食だけでなく、もちろん運動も大切。食べてから30分後の運動、ゾンビ体操<立つパターン:1分力を入れずに走って、30秒ウォーキング×3><座るパターン:座ったままで手足をぶらぶらさせる>も教わり、実践していきたいと思いました。

本多先生からは、大豆ならたんぱく質も摂れ、さらにおまけの栄養もとれて良い、主菜だけでなく副菜でも大豆を摂ることが大切というお話で、実際に考案されたメニューの紹介もして頂きました。副菜にはお酢も使ったメニューがあり、お酢もメタボ抑制に良いようです。

【第3部】 映画上映会「いただきます」 昨年上映した食育ドキュメンタリー映画「はなちゃんのみそ汁」のモデルとなった、はなちゃんが5年間通った福岡市にある高取保育園の日常とその後のはなちゃんの様子が描かれた映画鑑賞会を行いました。

園児たちによるみそづくりや、漬物・梅干づくり、食事の用意などを通じて「食がいのちを作ること」を学んでいく。玄米、みそ汁の伝統的な和食で育っていくこどもたちの様子を通じ、「食べること」「自分でつくること」の大切さが伝わってきました。

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