皆さん、こんにちは!
おせち料理に欠かすことのできないふっくらとした黒豆のこと、皆さんはどのくらいご存知でしょうか。
兵庫県丹波篠山市で作られている「丹波黒」という品種は、なんといっても粒の大きさと、
ふっくらと柔らかい、食味の良さが特徴です。
※丹波黒は兵庫県、岡山県、京都府、滋賀県などで栽培されている品種です。
また、黒豆はもちろんですが、丹波黒が成熟して黒豆になる前の青く若い「黒枝豆」も絶品ですよね!
さて本年度フジッコでは、小田垣商店様、神戸ポートピアホテル様のご協力の元、親子等17組の皆さまをご招待し、丹波黒の苗植え・
土寄せ・収穫までの農業体験と、穫れたての新豆を味わう会をセットにした全4回の「丹波黒育成体験プログラム」を実施しました。
丹波黒黒豆の生育過程を体験することで自然の恵みや生産者への感謝の気持ちを養い、国内産のすばらしさを実感して自給率向上に意識を向けることなどを目的にしています。
↓プレスリリース(2023年5月発信)
(本日から募集開始)丹波黒を育てて、収穫して、味わおう!「丹波黒育成体験プログラム」に親子等ペア15組30名様をご招待!
振り返れば、あっという間の半年間でした。
==========================
==========================
ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、イベントを開催すること自体が難しい状況にありましたが、久しぶりのイベント開催に、スタッフも参加者もやる気満々!全4回のイベントには、ほぼ全ての皆さまにご参加いただき、盛況のうちに終了することができました。
では、ここから半年間のイベントの様子をリポートしていきたいと思います!
■第1回 苗植え体験
6月10日(土)、第1回目ということもあり、どこかそわそわして緊張した様子のこどもたち。これからどんな体験ができるのかなと期待に胸を膨らませているのが伝わってきました!
みんなでバスに揺られ、丹波篠山市内の圃場へ到着。
午前中はおまちかねの苗植え体験から。圃場を管理している小田垣商店の田村さんによる指導のもと、せっせと苗を植えていきます。黒豆の苗植えには「なかよしくん」という名前が付いた器具があるのですが、これがこどもたちに大人気!保護者の皆さんと2人1組で力を合わせ、興味津々で使っていました。
大きくなあれと、畑いっぱいに黒豆の苗を植えて、この日の作業は終了です!
午後は「ちびっこ隊員任命式」の後、「おまめの学校」を開催。おまめに関する様々な知識を学びました。子どもたちは真剣に耳を傾け、クイズにも積極的に参加していました!
■第2回 土寄せ体験
7月8日(土)、6月に植えた苗がどうなっているかなとわくわくしながら、
バスに揺られて圃場に到着するや否や、畑に向かうこどもたち。
1か月という短い期間で大きく成長した黒豆たちを見て、驚きの声を挙げていました。立派な緑の葉が風にそよそよ揺られています。この日も田村さんによる指導のもと、もっと大きくなりますようにと願いを込め、大きな鍬で土寄せを行いました。
土寄せ体験の後は小田垣商店に戻り、「丹波黒おむすび」を作ってみんなでおひるごはんにしました。
午後は「豆つかみゲーム」・「紙芝居」・「丹波黒小テスト」と盛りだくさんの内容で楽しんでいただきました。「豆つかみゲーム」では、お箸の正しい持ち方を学んだ後に、まずはこどもたちがゲームに挑戦。第1位のお子様に「タオル昆布」をプレゼントいたしました!
そしてここで終わりと思いきや...続いて保護者の皆さまにも挑戦していただきました!
ちびっこ隊員のみんなの鋭い指摘や指導が飛び交う中、真剣にゲームに挑む保護者の皆さまが印象的でした^^
最後はフジッコ社員もやってみました!
参加者の皆さまに見つめられながら、悪戦苦闘したことも良い思い出です...。
■第3回 黒さや(枝豆)収穫体験
10月14日(土)、この日もバスに揺られ、凛とした空気が印象的な丹波篠山に到着。
澄み切った空気や、豊かな緑と空が、素晴らしいコントラストを生み出していました。
(小田垣商店の山本さん(左)と、田村さん(右))
いざ!立派に育った黒枝豆を収穫していきます!
黒枝豆の太くて立派な枝を切るには、こんなに大きくて重いハサミが必要なのです!
最初は不安そうな表情だったこどもたちも、慣れてくると力加減もばっちり。
楽しい顔で、じゃんじゃん収穫していきます。
(収穫体験の様子)
両手いっぱいに黒枝豆を収穫し、「こんなにいっぱいできてる!」「重たーい!」と大喜びのこどもたち。
記念にみんなでパシャリ。
(立派に育った丹波黒枝豆と参加者の皆さま)
この後、枝から鞘を外す作業へ。これが、なかなか手間のかかる作業でしたが、皆さんとんでもない集中力を発揮され、慣れた手つきでどんどん作業を進めていました。
この時期、近隣の直売所では、きれいにカットされたお土産用の枝付き黒枝豆や、鞘を外した状態でパック詰めされた黒枝豆も販売されています。
ですが、自分で収穫した枝豆はより一層美味しく感じられたはずです!
(収穫にいそしむこどもたち)
■第4回 穫れたて新豆を味わう会~
12月16日(土)、6月にみんなで植えた苗が、立派な丹波黒へと成長しました。
ついに迎えた最終回当日!前半は、フジッコ本社で「たのしかったこと」のスケッチと、完熟した丹波黒のさや外し体験を実施しました。
(思い出をスケッチするこどもたち)
さや外し体験では、「秋の黒さやがこんなに硬くなるなんて!」とびっくりした様子のこともたち。
保護者の皆さまと共に、一心不乱に黒豆をさやから外していました!
乾燥した黒豆は、枝を振るとカラカラと音が鳴ります。パチッとはじけて中から立派な豆が飛び出すさやもありました。
私もやってみたのですが、普段なかなか触れることのない収穫前の黒豆のさやに、風情を感じました。
※写真6
(黒豆をさやから外すこどもたち)
そして後半は、神戸ポートピアホテル様ご協力のもと、「丹波黒の炊き方」・「テーブルマナー」を学び、北原和食統括料理長(以下「北原料理長」)の作った「特製丹波黒御膳」をいただきました!
到着するや否やホテルの雰囲気にのけぞるこどもたち。
みんなでおそろいの和帽子を被り、料理人になった気分で北原料理長から「丹波黒の炊き方」を学びました。
(神戸ポートピアホテル北原料理長の「お料理教室」)
(真剣なまなざしのこどもたち)
引き続き、ちょっぴり難しいテーブルマナーを学び、丹波黒の食べ比べ大会(フジッコの丹波黒はどっちだ?)をした後、おまちかねの「特製丹波黒御膳」をいただきました。
(特製丹波黒御膳)
さて、全4回にわたって実施した「丹波黒育成体験プログラム」ですが、このイベントを通じて、「おともだち」になったこどもたちや、その成長、こどもたちを眺めながら語り合う保護者の皆さまの様子を見て、本当に嬉しく思いました。
何よりも、参加してくださった皆さまが夢中で収穫する様子や、両手いっぱいに黒枝豆を嬉しそうに抱きしめるこどもたちの笑顔が印象的でした。この光景は、絶対に忘れません。
自分で苗を植えた黒豆を、お客様と一緒に収穫して、美味しく味わうという体験は私自身にとってもとても感慨深く、改めて「食育」の大切さを実感するとともに、「食」に向き合うことができ本当に楽しかったです。
参加してくださった皆さま、半年間本当にありがとうございました!