しょく自由研究じゆうけんきゅう

一汁三菜とは

一汁三菜は和食の基本型

一汁三菜は和食の基本型です。「ご飯」と「汁」と「香の物」に、「お菜」が3品添えられるという献立が一汁三菜です。
一汁三菜は下記の4つの要素で構成されます。

米を炊いた「ご飯」。

昆布や鰹節などでとっただしを味噌や塩などで味付けした具入りの「汁」。

塩漬けやぬか漬けや粕漬けなどの「香の物」。

焼き物や煮物や和え物などの「菜」。

基本的には汁が一種で菜が三種の構造を「一汁三菜」と呼びます。「香の物」とご飯はかならずついていてその数も変わらないため、あえて数えません。

「ご飯」を食べるために、「汁」と「菜」がある。

一汁三菜の最大の特徴は、汁も香の物も菜も、すべてご飯を食べるために存在するという点かもしれないということです。一汁三菜の根底には「ご飯が主食で他の3つの要素が副食」という考えがあります。肉じゃがやすき焼き、とんかつやコロッケなどを、いわゆる和洋折衷のような形で、菜として取り入れることができたのは、「ご飯に合うのなら」というご飯を主食とする和食のスタイルがしっかりしていたからと考えられます。
また、少ない菜でたくさんのご飯を食べ、ご飯の量でカロリーの摂取量を調整するのがかつての和食の基本的な食べ方だったため、比較的低カロリーで、各種の栄養をバランスよく摂取しやすいスタイルともいえます。

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