本多先生の常備菜コラム

vol.05
おせちで福を呼びましょう!

おせち料理には、『祝儀物』と呼ばれる食品が欠かせません。まずは、黒くまめまめしく働けますようにとの祈りを込めて食べる黒豆。道教では黒は魔除けの色として珍重されています。

春の使者といわれるニシンの卵である数の子は子孫繁栄、ごまめは小さくても尾頭付きで、その昔、田植えの際に肥料としたところから「五万米」ともいい豊作への祈り、きんとんや錦卵は財力を意味し、昆布巻きは昆布が「喜ぶ」に通じ、「ひろめ」とも呼ばれるので名や運が広がるようにとの願いを込めて食べるもの。

また、お煮染めのゴボウやにんじんなどの根菜は「根が張るよう」に、れんこんは穴を通して「見透しがきくよう」にとの願いから。手間がかかるので最近では手作り派が減っていますが、豆や根菜・昆布などおせち料理に欠かせない食材はどれも健康長寿には欠かせないもの。

市販品などを上手に利用しながら、家族でおせち料理を囲むことで、日本のよき伝統を伝えるとともに、1年の幸せを祈りましょう。