Introduction
フジッコは、単なる「働き方改革」に留まらず、次なるステップとして「働きがい改革」に本格的に取り組んでいます。仕事の効率化はもちろんのこと、従業者一人ひとりがやりがいを感じながら働ける職場を創ることが、私たちの目指す新しい働き方です。今回はその背景や挑戦、そして未来に向けた私たちの展望についてお話しします。
プロフィールProfile
兵庫県出身。神戸大学農学部を卒業後、1987年にフジッコ株式会社に入社。商品開発やマーケティングを経て、通信販売事業部で事業拡大に貢献。2018年に人事部門へ異動し、2021年に取締役上席執行役員人財コーポレート本部長に就任。

01やりがいを創る、
働きがい改革の挑戦
以前のフジッコでは、長時間の勤務が努力や熱意の象徴とされる風潮がありました。しかし実際には、優秀な方ほど短時間で効率的に成果を上げることが多いという事実に気づき、私たちは働き方の根本的な見直しが必要だと感じました。
また、働く女性や育児中の従業員が増えたことも、環境改善の大きな要因です。全従業員が安心して働ける環境を提供することが不可欠ですが、単に「楽に働ける」だけでは足りません。「やりがい」を感じながら、効率的に仕事に取り組める職場こそ、私たちが目指す理想の環境です。このように、働きやすさとやりがいの両立を目指しているのが、私たちの働きがい改革です。

02対話で繋ぐ、
会社の大切な想い
「働きがい改革」は一朝一夕に成し遂げられるものではありません。まずは、フジッコが大切にしている理念やパーパス(目的)を共有し、それを深く理解することが必要です。全員が共通のビジョンを持ち、それぞれの仕事にやりがいを見出すための対話の場を積極的に設けています。
特に、上司と部下の関係は重要です。これまでの進捗報告に留まるコミュニケーションから一歩進み、部下の目標やキャリアについて深く話し合う「1on1ミーティング」を導入しました。これにより、部下が自由に考えを話し、上司がその成長を支援する体制を築いています。この対話を通じて、一人ひとりが自分のやりがいを見つけ、成長できる環境を作り上げています。
03挑戦が育む、
成長の文化を築く
「挑戦すること」を恐れない文化を作ることは、フジッコにとって重要なテーマです。私たちは、従業員が新しいことに挑戦し、たとえ失敗してもそこから学びを得られる環境を重視しています。しかし、挑戦に対する不安は誰にでもあるものです。
私たち自身も、これまでに数多くの挑戦と失敗を重ねて成長してきました。だからこそ、挑戦を恐れずに試行錯誤できる環境を整えたいと考えています。挑戦を通じて得られる成長こそが、フジッコの未来を形作る大きな力になると信じています。

04従業員の声が
未来を動かす原動力に
「働きがい改革」を進める中で、従業員からのフィードバックは私たちにとって非常に重要です。例えば、育児休業から復帰した女性が「まるで別の会社に戻ってきたように働きやすくなった」と感じてくれたことは、大きな励みになりました。
また、従業員の意思を尊重できる「社内公募制度」を導入し、自ら挑戦する環境も整えています。その結果、モチベーションが向上し、キャリアを自ら切り開く方が増えています。会社が従業員の「やりたいこと」を後押しすることで、より自主的に行動する文化が生まれています。
05やりがいに満ちた
未来に向かって
私たちの目標取り組みは、今後も続きます。次のステップは、従業員がさらにやりがいを感じながら成果を出せる職場を作ることです。成果を上げた方には、それにふさわしい報酬をしっかりと還元し、キャリアの設計をしやすい環境を整えていきます。
やりがいを持って働くことは、個人の成長と会社の成長を促進します。これからもフジッコは「働きがい改革」を通じて、全従業員が自分らしく働ける職場を目指し続けます。
Conclusion
私たちは、ただ「働きやすい」だけでなく、一人ひとりが「やりがい」を感じながら成長できる職場を作り続けます。その挑戦はまだ始まったばかりですが、従業員と共に歩み、未来へと続く「働きがい改革」を進めていきます。

