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イソフラボンのチカラ §2:知っておきたい「骨粗しょう症」の基礎知識

クローズアップされる高齢化社会の重荷①

骨粗しょう症とは

漢字では「骨粗鬆症」と書きます。「粗」も「鬆」も、共に「あらい」という意味で、骨の中の組織が「粗く、スカスカになる」ことから名付けられたようです。
私達の骨は、表面の皮質骨に囲まれた中は海綿骨で満たされていて、そこには骨梁と呼ばれる棒状の組織が網の目のように張り巡らされています。おかげで強い衝撃などでポッキリ折れない仕組みになっているのですが、この密度が粗くなって大根に「す」が入ったようなスカスカした状態になると、ちょっとしたショックで折れやすくなってしまいます

密な骨とスカスカの骨のイメージ

たとえば、ちょっと転んだだけで太股の付け根を骨折したり、手をついた拍子に簡単に手首を骨折したりします。知らず知らずのうちに背骨がつぶれて背中と腰が曲がるなども骨粗しょう症から起こります(とくに骨折を起こしやすいのがこの3ヶ所です)。
最も大きな原因は女性ホルモンの不足。とくに閉経後の急激な女性ホルモンの減少によって、骨を壊す働きが優勢になり、「骨粗しょう症」のリスクが急増します。

60歳代では3人に1人 危険域の女性は1,200万人。深刻な骨折年間8万人

50歳代では10人に1人、60代で3人に1人、70代では2人に1人

骨粗しょう症は、50歳代では10人に1人、60代で3人に1人、70代では2人に1人が患っているといわれます。その内、骨折する人は65~75歳が30%、80歳以上が45%を占めています。患者数の全体は正確には把握できていませんが、危険域にある人を含めて1,200万人とされ、そのうちの1~2割の人しか治療を受けていないといわれます。
骨折の内、最も深刻な太股の付け根「大腿骨頸部」骨折は、年々増え続け、最近の調査では年間8万人(1992年)と推定されていて、5年前の全国調査から1.5倍にも増えています。
大腿骨頸部骨折は、寝たきりにもつながることから、社会的にも深刻な問題となっています。

人生80年時代の新しい課題

いま、なぜ骨粗しょう症が注目されるのでしょうか。それは、骨粗しょう症が女性ホルモンと深い関係があり、閉経期以降に多く発症することから、世界一の長寿国になった日本が抱えた新しい問題だからです。
おそらく「人生50年」の時代には、骨粗しょう症などは意識することもなく天寿を全うしていたのでしょう。ところが人生80年が常識の時代に入って、更年期はまだまだ人生の折り返し点。あと半分の人生を健康で豊かに暮らすために、後半期の人生のQOLを著しく損ね、健康寿命を縮めるこの病気が、がぜん注目されるようになったのです。

骨折は「寝たきり」原因の上位

寝たきりの原因

なかでも深刻なのは「大腿骨頸部骨折」で、動くことができないことから「寝たきり」につながり、そうなると身体機能が急速に衰えることが問題なのです。
2010年の国民生活基礎調査(厚生労働省)によれば、寝たきりの原因としては脳血管疾患、認知症、衰弱、関節疾患に次いで「骨折・転倒」が第5位でなんと10%を越え、続いて「心疾患(心臓病)」となっています。

寝たきりの介護は周囲の人々の負担も大きな問題ですが、本人にとっても深刻で、40%は退院できない上に、問題は生存率で、1年目の死亡率が20数%に達し、4人に1人は亡くなるという報告もあります。

社会的にも大きな負担

大腿骨頸部骨折の治療にかかる医療費は、年間1500億~2000億円ともいわれます。また、骨粗しょう症関連の医療費は1兆3000億円に達すると推定されています。
人口の高齢化に伴い、今後60年に世界の骨折発生率は現在の3倍になると試算されていて、骨粗しょう症はまさに「地球的な重荷」になると警告されています。個人的にも社会的にも、治療に頼るより“予防”が如何に大切かを改めて思い知らされるところです。

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