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「知って得する 和食の知恵」
~秋の巻~

秋の巻

監修:医学博士・管理栄養士 本多京子 氏

我が国は周囲を海に囲まれ、温暖な気候で春・夏・秋・冬と四季があり、そこで生まれる旬の食材や自然の恵みを受けて暮らすことで伝統的な食文化が生まれました。
また、人の一生を通しての儀式にまつわる食や年中行事にまつわる食などを通して人と人との絆を築いてきました。
日々の暮らしの知恵や思いが込められている伝統文化を知り、日常生活にも活かしていきましょう。

秋の実りに感謝!みんなで「お月見」

お月見イメージ

昔の人は、夜空に輝く月をめでて、秋の実りに感謝しました。一年で一番美しいとされるのが『中秋の名月』と呼ばれる十五夜。その約1ヶ月後にあたる十三夜と合わせて、二度のお月見を楽しみました。片方のみのお月見は、「片見月」や「片月見」と呼ばれ、縁起がわるいとされていました。ある地方では、女の子が数えで十五歳になった年のお月見の晩はこの夜の空模様で娘のその後の運勢を占ったといいます。晴れてきれいなお月様が出ていれば、その娘の一生は明るい、はじめは曇っていてもやがて晴れれば、人生の後半は良くなると言い伝えられていたからです。また、十五夜の月は「芋名月」、十三夜の月は「栗名月」とも呼ばれていました。その頃、収穫を迎えおいしくなるからです。

秋のお彼岸にはご先祖様に「おはぎ」をお供え

おはぎと牡丹イメージ

彼岸は、現世に暮らす私たちにとっての向こう岸、つまり極楽浄土を意味します。そのお彼岸の中日は、太陽が真東からでて真西に沈む日。仏教では極楽浄土は真西にあるとされているので、この日にご先祖様の霊を供養するために「おはぎ」をお供えします。春のお彼岸には季節の花『牡丹』にちなんで大きく、秋のお彼岸には『萩』にちなんで小さめに作ります。お彼岸には仏壇に季節の花とおはぎをお供えして、家族揃ってお墓参りをしましょう。小さな子供達には、先祖の思い出話を聴かせて、ご先祖様があってこそ自分が生かされていることを伝えましょう。

秋の夕暮れに『菊の節句』を祝う!

菊イメージ

我が国には、古来から季節の変わり目にあたる1月7日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)の五節句に食べ物を神前に供えて、みんなで食卓を共にするという風習があります。それぞれに祝儀物と呼ばれるごちそうがあり、日本人の歴史が綴りだした自然と調和した暮らしや心配りを伝える意味合いがあります。旧暦9月の重陽の節句には、菊酒を飲んで健康長寿を願います。古来から、菊は不老長寿の霊薬とされているからです。深まりゆく秋の夜長を菊料理で心ゆくまで楽しみましょう!

秋のおすすめレシピ

【9/25更新】季節の花を愛で、食卓に盛る
れんこん・黒豆・菊花和え

れんこん・黒豆・菊花和え

『もってのほか』ってなに?

重陽の節句に用いられる食用の菊花は、主に東北地方で栽培され、代表的なものに平たくて黄色い花びらの『阿房宮』、花が長めの『月山』、薄紫色の『もってのほか』や『かきのもと』などと呼ばれる品種などがあります。香りとしゃきしゃきっとした歯触りが特徴で、甘酢漬けや酢のもの、かき揚げやお寿司などで味わいます。季節の花を愛で、食卓に盛る、という和食の食文化は自然と調和したものなのです。

身がしまっていておいしい秋なす
焼き野菜・塩昆布和え

焼き野菜・塩昆布和え

ナスは『成す』に通じる縁起物

初夢にみると縁起がよいと言われるのが「一富士、二鷹、三なすび」。富士は日本一高く「無事」に通じ、鷹は「強く」、ナスは「成す」に通じるからとか。ナスの旬は夏ですが、旧暦の9月頃に収穫される秋なすは実がしまっていておいしいことから、「秋なすびは嫁に食わすな」などという言葉も生まれました。もったいないから嫁には食べさせないという説と、秋なすは種が少ないことから子宝に恵まれなくなる、ナスは体を冷やす野菜なので嫁の健康を気遣ってなど・・いろいろな説があるようです。

脂がのって動脈硬化予防に役立つ秋サバ
サバと豆腐のあっさり煮

サバと豆腐のあっさり煮

秋サバは嫁に食わすな

サバは集荷量が多く、しかも身が柔らかく、鮮度が落ちやすいことから、ゆっくり数えていては間に合わないので「さばを読む」という言葉ができたといわれますが、最もおいしくなるといわれるのが秋。そのおいしいサバを嫁に食べさせるのはもったいないからと嫁いびりの意味でいわれるのが「秋さばは嫁に食わすな」という言葉。旬のサバは脂がのって動脈硬化予防に役立つIPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富ですが、これらは酸化されやすいので冷蔵庫がない時代にお嫁さんの健康を気遣ってのことかもしれませんね。

海苔で包んで作る「おにぎらず」
きんぴらそぼろのおにぎらず

きんぴらそぼろのおにぎらず

おにぎりとおむすび

もみじ狩りやきのこ狩り、梨狩り、りんご狩りなど秋は戸外で楽しむ行事が多くなります。そんなときに欠かせないのが、おにぎりやおむすび。新米も出回り、お米のおいしさも格別です。諸説ありますが、「むすびの神」に由来するといわれるおむすびは、山の形を表す三角型、一方おにぎりはぎゅうぎゅうに握った「にぎりめし」からきているため形は三角でなくてもよいのだとか。最近は、おにぎりもおむすびも上手に作れないという人が増え、海苔で包んで作る「おにぎらず」が人気です。

子孫繁栄を表す縁起のよい食べもの
里芋おはぎ

里芋おはぎ

小粒の里芋は『きぬかつぎ』

十五夜の頃に収穫される小粒の里芋を蒸したり、茹でたりしたのが『衣被(きぬかつぎ』。これをお月様にお供えするのが昔からの十五夜のしきたりです。指で里芋を押し出したとき、中から白い芋が見えるのが、まるでお姫様が衣を被っているように見えることからついた呼び名。きぬかつぎから飛び出した「はじき芋」は塩か醤油・味噌などをつけて食べます。また、秋に収穫した里芋は、芋煮や芋おはぎなどで味わいます。里芋は根をのばしてつぎつぎと増えていくことから、子孫繁栄を表す縁起のよい食べものとされています。

Vol.2

冬のおすすめレシピVol2

秋のおすすめレシピVol2

夏のおすすめレシピVol2

春のおすすめレシピVol2

洋風や中華も取り入れながら、
時代の変化に合ったバランスの良い献立で毎日を健康に…

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