和食文化国民会議presents

ふじっ子ちゃんの「全国和食探訪記」

静岡県 ほぼ100%栃木で作られる干瓢(かんぴょう) 取材地:栃木県下野市

2代目ふじっ子ちゃんがやってきたのは栃木県下野市。
今日は栃木県が全国生産量の98%を誇る干瓢(かんぴょう)を求めて「道の駅しもつけ」で開催された栃木かんぴょう祭りにやってきました。

豊かな自然に恵まれた栃木県

栃木県は関東北部に位置し、県の境界部に海岸線を有しない内陸県で、県内の一部は日光国立公園に指定され、ラムサール条約に登録されている奥日光の湿原や渡良瀬遊水地など豊かな自然に恵まれています。平野部では良質で豊かな水を基に米や麦などの農業が盛んで、那須高原などの高原部では酪農や畜産が行われ、大手企業や技術力の高い中小企業が集積する「ものづくり県」でもあるなど、各産業がバランスよく発展した県です。

食物繊維が豊富な干瓢

干瓢(かんぴょう)は、7月~8月に収穫される夕顔の実を紐状に剥き、真夏の炎天下に2日間にわたり干し上げた乾物食品で、カルシウム・カリウム・リン・鉄分などの栄養素に加え、現代の食生活で不足がちな食物繊維を豊富に含んでいます。
今日はイベントで忙しい中、お祭りを主催する栃木県干瓢商業協同組合理事長の園部巌太郎さんにかんぴょうについてお話をお聞きしました。
干瓢(かんぴょう)は、苗を4月の末頃に畑に植え、摘芯作業など丹念に育てた後、約2ヶ月で干瓢(かんぴょう)の原料となる夕顔の実が、約8kg前後の大きさとなり収穫することが出来ます。7月の収穫時期が始まると、1本の苗から約20個の実がなります。収穫後、すぐに干瓢剥きを行い、2mの長さに切り分けて、天日で乾燥させます。乾燥に時間がかかるため朝早くから作業を行わないといけなかったり、乾燥して折れないように少しづつずらしながら干したりと、とても手間暇かけて作られるのと、実のほとんどが水分のため、約8kgの実から干瓢の製品になるのは200gしかならないなど、とても贅沢な商品といえます。

▲今年で17回目を迎える栃木かんぴょう祭り。毎年1月の第4土曜日に開催されます。

▲干瓢について栃木県干瓢商業協同組合理事長の園部巌太郎さんにお話をお聞きしました。

▲干瓢の原料になる夕顔の花

▲夕顔の実を細長く剥いていきます。

▲約2mの長さに剥いたものを2日間天日干しします。

▲手間暇かけて作られた干瓢(かんぴょう)。国産の98%が栃木県で生産されています。

1月10日は「かんぴょうの日」!

栃木県では、干瓢の「干」の字が「一」と「十」で成り立っていることから、1月10日を「かんぴょうの日」と定め、毎年1月の第4土曜日に栃木県干瓢商業協同組合主催で、栃木のかんぴょう祭りが開催され、今年17年目になります。
今年は、ボールの代わりに瓢(果肉を取り加工した夕顔の実)を転がして、当たれば栃木産のいちごや野菜などが貰える「かんぴょうボーリング」や、「かんぴょうのつかみ取り」といったチャリティーイベント、かんぴょうの味噌汁の無料配布、地元の栃木県立小山北桜高校の家庭クラブの皆さんが地元企業とのコラボで生まれた「開運焼き」の試食販売など、盛りだくさんの内容で多くの訪れた来場者を楽しませていました。
干瓢を愛する多くの方々に触れ、干瓢づくりの大変さと美味しさを知った2代目ふじっ子ちゃんでした。

▲お祭りには多くの人が集まり、特に干瓢のつかみ取りには長蛇の列が出来ていました。

▲調理される前の干瓢を初めて見る2代目ふじっ子ちゃん。

▲お値打価格で販売されていたため、多くの方が干瓢を買い求めていました。

▲瓢(ふくべ)を使った「かんぴょうボーリング」。当たると栃木産のいちごなどが貰えます。

▲かんぴょうボーリングに2代目ふじっ子ちゃんもチャレンジ。見事いちごをゲットしました。

▲地元企業とコラボして作った「開運焼き」を販売する栃木県立小山北桜高校の皆さんと記念撮影。

▲「開運焼き」について小山北桜高校家庭クラブの倉持遥さんにお話をお聞きしました。

▲「開運焼き」を美味しそうに頬張る2代目ふじっ子ちゃん。

▲干瓢の味噌汁も無料配布されていました。

▲初めて食べる干瓢の味噌汁、とても美味しくいただきました。

▲園部さん、素敵なお祭りにお招きいただき、ありがとうございました。

「開運焼き」について

栃木県内の幾つかの企業と小山市立北桜高等学校家庭クラブのコラボによって生まれた小山評定の「開運焼き」は、栃木県産のかんぴょうとスーパーヘルシー食材の小山産ダチョウをコクのあるオリジナルブレンド味噌で調味した具材を桑の葉パウダーとふゆみず田んぼの米ペーストを混ぜたパン生地で作られたおやきです。
ふゆみず田んぼ米の吸水率の実験や生地の膨化実験などを繰り返し、試行錯誤を重ねて作られたもっちしりた生地にたっぷりの具を包み、カリッと焼き上げています。
小山の美味しい食材が詰まったほっこり優しいお味のおやきは会場でも大好評でした。

干瓢の生産見学

時期

4月下旬

作業

干瓢の苗植え

ポイント

苗を1.5メートル間隔に定植し、防寒の為セロファンを被せます。

時期

5月~6月下旬

作業

苗の成長

ポイント

苗植えから約2か月で干瓢の原料である夕顔の実が生り出します。

▲夕顔の花。左が雄しべ、右が雌しべです。

▲雌しべに夕顔の実・干瓢の原料が生ります。

時期

6月下旬~

作業

夕顔の実の収穫

ポイント

約8㎏に育った夕顔の身を収穫します。

▲約8㎏前後・小さい実は固く、大きい実は柔らかいです。

時期

7月初め

作業

干瓢剥き

ポイント

収穫した夕顔の実を約2mに切り揃え、天日で1日半乾燥させます。

▲乾燥に時間が掛る為、朝2時頃から 作業します。緑の皮を剥くと白い実が出てきます。

▲中心の種迄は剥きません。実の外側は固く、内側は柔らかいです。

▲約2mに切り揃えます。

▲竿に一本ずつ並べ、真夏の日差しで乾燥させます。

▲一日半掛けて水分を飛ばし、乾燥させます。

約8kgの実を剥いて干して、製品となる干瓢は約200gです。実の殆どが水分な為です。
1kgの干瓢には夕顔の実が5個使われています。その為、品質を均等にするのが難しいです。

取材協力:
栃木県干瓢商業協同組合 園部巌太郎様 猪瀬豊子様
株式会社谷野善平商店 谷野太一様(資料提供)
栃木県立小山北桜高等学校 羽鳥順子様 倉持遥様

企画・制作:フジッコ株式会社

これまでの全国和食探訪記

和食文化国民会議 楽しい・おいしい食卓を提案する健康情報誌BeansLife

「ふじっ子ちゃんの和食探訪記」は一般社団法人和食文化国民会議(通称:和食会議)の賛同企画『和食会議PRESENTS』として公開しております。
また、ビーンズライフに誌面提供しております。