和食文化国民会議presents

ふじっ子ちゃんの「全国和食探訪記」

大阪府 生でも美味しい伝統野菜泉州水なす 取材地:大阪府泉佐野市

訪れたのは、大阪府泉佐野市。
ここは水なす発祥の地と言われ、大阪産(もん)名品として人気が高い、伝統野菜「泉州水なす」の産地です。

生でも美味しい水分たっぷりの泉州水なす

今回は大阪泉州農業協同組合のアグリアドバイザー 安部博晶さんにご案内いただき、古くから泉州地方で親しまれている「泉州水なす」についてお聞きしました。
ご案内いただいたのは、親子2代で泉州水なすを栽培をされている山本さんのビニールハウス。お父さんの秀文さんと共に泉州水なすを生産されている弥さんに泉州水なすの栽培方法についてお話をお聞きました
見せていただいた10rの広さのビニールハウスには、1本で約100個の泉州水なすが収穫できる苗木が1000本植えられ、年間で10万個収穫されるそうです。

年間を通して生産される「泉州水なす」

泉州地方では、現在、露地栽培のほか、ビニールハウス栽培、加温ビニールハウス栽培が行われ、年間を通して生産されています。栽培が難しいとされる水なすが泉州地方で盛んに栽培されているのは、代々受け継がれてきた栽培技術はもちろんですが、土壌の違いも大きな原因とされ、海に近い土壌は程よく塩分があり砂地質のため、強い根を張る水なすにとって育ちやすい環境なんだそうです。また山と海に囲まれた温暖な気候と、水なす栽培に必要な量の水を安定して供給できる溜池が3000程あるのも大きな要因だそうです。

▲やってきたのはJA大阪泉州さんです。

▲今日はJA大阪泉州の安部さん(右)と生産者の山本さん(中)にお話をお聞きしました。

▲10aのビニールハウスに千本の苗木が植えられています。

▲1本の苗木から約100個の美味しい水なすが収穫されます。

▲収穫を待つ水なすと共に紫色の綺麗な花がたくさん咲いています。

▲この花から実が大きくなっていくそうです。

年間約20万個を販売「水なすの浅漬け」

ここ泉州地方では、現在約180名の生産者の方が泉州水なすを栽培され、年間約1700tを出荷されています。
そのうち約1割は水なすの浅漬けとして加工されるのですが、今回取材させていただいたJA大阪泉州の作業施設でも、泉州水なすの浅漬けを作られており、一つ一つ手作業で日に約3000個、年間で約20万個が大阪府認定ブランド大阪産(もん)として、今回訪れたJA大阪泉州の直売所「こ~たり~な」などで販売されてます。
現在は泉州水なすとしてブランド化されていますが、いくつかの品種があり、奈良時代に中国を経て日本に持ち込まれてから、それぞれの農家で自家採種によって大切に受け継がれてきた「泉州水なす」の大きな特徴は、アクが少なく水分が多く甘みもあるため、生で美味しく食べられる全国でも珍しい品種だとか。

▲続いて訪れたのは泉州農産物直売所「こ~たり~な」です。

▲水なすをはじめ新鮮な野菜が並べられた店内は多くの人で賑わっていました

▲大阪産(もん)に認定されたJA大阪泉州の水なす浅漬け

▲お値段もお手頃でパッケージには好みの食べ頃がわかりやすく記載されていました

瑞々しい生の食感と火を通した味わい


生食の美味しさ初体験

今日は生の美味しさを楽しめる「泉州水なすの生ハム巻き」と、相性の良い味噌で味付けした「泉州水なすのピザ」を作っていただきました。

▲生の味わいが楽しめる「泉州なすの水なす生ハム巻き」

▲相性の良い味噌で味付けした「泉州水なすのピザ」

大阪府のイチオシ食材

江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、古くから食文化が栄えてきた大阪府。食文化が栄えた背景には、食文化を支えた大阪独特の野菜があったと言われています。現在、大阪府では、一時は衰退の道を辿った大阪の伝統野菜を「なにわの伝統野菜」として復活・継承を行うと共に、大阪府内で栽培・生産される一次産品とそれらを原材料にした加工食品、大阪の特産と認められる加工食品を「大阪産(もん)」としてブランド化を推進しています。今回の取材にあたり、大阪府環境農林水産部 農政室推進課 地産地消推進グループの方にご協力をいただくと共に大阪の特産品についてお聞きしました。

▲大阪なす
南河内地域が特産の色鮮やかな中長のなすです。肉質が柔らかく、新鮮で色つやがよいのが特長です。春から夏にかけて収穫され、焼きなすや揚げなすなど、なす料理全般に広く利用されています。

▲泉州たまねぎ
大阪・泉州地域は日本のたまねぎ栽培の発祥地でもあり、明治時代から水稲の裏作として作られてきました。
特に泉州のたまねぎは、水分が多く甘みがあり、柔らかいためオニオンスライスなどの料理に最適です。

▲デラウェア
大阪府はデラウェアの生産量全国3位を誇り、5月から8月まで長期間の出荷を行っています。
小粒で糖度が高く、子どもにも大人気です。種なしぶどうの先駆けで、この技術は昭和35年から大阪など全国の主要産地で実用化されました。

▲紅ずいき
さといもの葉柄をずいきと呼び、泉州地域を中心として栽培されています。
ずいきはカルシウムを多く含み、ダイエット食品としても有望な作物です。
酢を加えた熱湯でゆで、冷やした和え物は大阪の夏の風物詩です。

大阪府の特産品については、下記のサイトをご覧ください。

JA大阪泉州「こ~たり~な」

取材協力:
大阪泉州農業協同組合 清原和久様、安部博晶様
山本弥様、山本秀文様
大阪府環境農林水産部 農政室推進課 地産地消推進グループ

企画・制作:フジッコ株式会社

これまでの全国和食探訪記

和食文化国民会議 楽しい・おいしい食卓を提案する健康情報誌BeansLife

「ふじっ子ちゃんの和食探訪記」は一般社団法人和食文化国民会議(通称:和食会議)の賛同企画『和食会議PRESENTS』として公開しております。
また、ビーンズライフに誌面提供しております。