和食文化国民会議presents

ふじっ子ちゃんの「全国和食探訪記」

大分県 まろやかな酸味が素材の味を引き立たせる「大分かぼす」 取材地:大分県竹田市

2代目ふじっ子ちゃんが訪れたのは大分県南西部に位置する竹田市。
くじゅう連山・阿蘇山・祖母山などの1000m級の山々に囲まれ、大野川の源流を有し、一日に数万トンの湧出量ともいわれる全国的に有名な名水を誇る水と緑があふれる自然豊かな地域で、大分県がほぼ100%の生産を誇るかぼすの主要産地です。

高い品質と評価のある「置いたかぼす」

大分県は、「日本一のおんせん県おおいた」のキャッチフレーズにふさわしい、源泉数(地球上にある10種類の泉質のうち8種類を有する)、湧出量ともに日本一を誇り、地熱発電の他、様々な産業に温泉の恵みが活かされるなど日本一の温泉県です。
今回、2代目ふじっ子ちゃんは、数ある特産品の中で全国生産量一位を誇り、柑橘系初の地理的表示(GI)保護制度に登録された「大分かぼす」の生産地を訪ねました。
(※地理的表示(GI)保護制度とは、地域で長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得している産品について、その名称を知的財産として登録・保護する制度です。)

大分県の特産果樹「カボス」

かぼすは香酸柑橘類の中でも酸味がまろやかでさわやかな香りが特徴で、ミネラル由来の塩味、苦味、甘味によって素材の味わいを引き立たせると共にクエン酸やビタミンCが豊富な食品として、大分県を代表する特産品の一つとして人気の高い食品です。
今回は、寒暖差の大きい竹田市で栽培されることで、ほどよい酸味と爽やかな風味が特徴の大分かぼすについて、JAおおいたカボス部会副部会長の和田久光さんにお話をお聞きしました。

▲かぼすの取材で大分県竹田市にやってきました。

▲かぼすの木が綺麗に植えられた圃場は80aもあるそうです。

▲JAおおいたカボス部会副部会長の和田久光さんにお話をお聞きしました。

カボスは、大分県の特産果樹で、古くから竹田や臼杵地方の民家の庭先に薬用として植栽されていたそうです。 臼杵市乙見地区に残る言い伝えによると、江戸時代に宗源という医師が京都から持ち帰った苗木を植えたのがはじまりとされ、ダイダイの古名「カブス」と発音が似ているため混同されていますが、ダイダイとは全く異なる品種です。 貝原益軒の養生訓には「皮をいぶして蚊いぶしとしたことからカブスとなった」とされていますが、これはダイダイのことでカボスのことではないそうです。
「カボス」の記述が文献等に初めて登場するのは戦後しばらくたってからの昭和中期ですが、臼杵市内には樹齢300年といわれる古木が存在していましたし、現在も樹齢200年前後の古木が数本点在しています。他県にはこのような古いカボスの樹は見られないことから大分県が原産と言われております。
露地栽培の青果出荷で600t、加工原料を含む全体では2000t以上の出荷量があります。

▲綺麗な緑色のかぼすがいっぱいです。

▲かぼすについて説明を受ける二代目ふじっ子ちゃん。

太陽の恩恵を受けたグリーンの濃い美味しいかぼす

「大分かぼす」は3月のハウス栽培の出荷から始まり、8月9月に露地栽培のピークを迎えます。その後は、貯蔵出荷用の品種に変わり、年間通してグリーンのかぼすが2月まで出荷されます。
まず、ふじっ子ちゃんが案内いただいたのは、まもなく出荷のピークを迎えるかぼすの圃場です。
竹田市の和田さんの圃場では80aの日当たりの良い場所に多くの樹が綺麗に植えられており、太陽の恩恵を受けた緑色のかぼすがたくさん育っていました。
このかぼすの特徴である綺麗な緑色は、かぼすの栽培において大切な作業である「葉摘」と呼ばれるかぼすの実に太陽の光を遮る葉を一枚一枚丁寧に摘んでいく作業の賜物で、この作業によってグリーンの濃い美味しいかぼすが出来るそうです。

▲綺麗な緑色にするために剪定を行ってかぼすの実に太陽の光をあててあげるそうです。

▲かぼすを育てるために必要な、手入れ方法について丁寧に教えていただきました。

▲かぼすの手入れに欠かせない枝切りを見せていただきました。

▲剪定された枝や間引きされたかぼすが樹の下に。

▲和田さんの圃場ではいくつかの種類のかぼすが植えられていて種のない種類もあるそうです。

▲枝切りを行って隠れていたかぼすが顔を見せました。

▲和田さんにかぼすの収穫方法を教えていただきました。

▲ハサミを使ってかぼすの収穫に初チャレンジする二代目ふじっ子ちゃん。

▲収穫したかぼすをその場で切っていただきました。とてもいい香りです。

▲かぼすの種に赤いものがあることをはじめて知りました。

▲手の平に果汁を絞って貰って味見。思ったより酸っぱくなかったそうです。

▲かぼすを絞る時には皮に果汁をつたわせて、皮にあるオイルを含ませることで、より香りがよくなるそうです。

▲かぼすの木を見て回る二代目ふじっ子ちゃん

どんな料理にも合わせやすいかぼすオリジナルレシピ


豊富なビタミンC!まろやかな酸味がおいしいかぼす料理

現在、部会では554名の部会員の方が「大分かぼす」を生産されると共に、かぼすの普及のため、オリジナルレシピを考案し、県内外のイベントにてご紹介されています。
今日は竹田市カボス生産出荷組合女性部部長の後藤京子さん、副部長の和田京子さん、事務局の阿南ふじみさんに、その中でも簡単に作れるかぼすを使った料理を作っていただきました。
クエン酸やビタミンCを豊富に含むかぼすは、どんな料理にも合わせやすいと言われており、大分名物のとり天かぼす添えやふじっ子塩昆布で味付けしたしらす丼など、かぼすのまろやかな酸味がきいて美味しい料理に2代目ふじっ子ちゃんも大喜びでした。

▲JAおおいたカボス部会竹田市カボス生産出荷組合女性部の皆さんにかぼす料理を作っていただきました。左から部長の後藤京子さん、副部長の和田京子さん、事務局の阿南ふじみさん。

▲はじめに冷えたカボスジュースをご馳走いただきました。

▲大分名物のとり天かぼす添え。

▲ふじっ子で味付けしたかぼすしらす丼。

▲2代目ふじっ子ちゃんお気にいりの夏にピッタリのかぼす冷や汁。

▲かぼすのまろやかな酸味がどの料理にも合っていて、とても美味しかったです。

▲今回取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

取材協力:
JAおおいたカボス部会竹田市カボス生産出荷組合 和田久光様 後藤京子様 和田京子様 阿南ふじみ様
JAおおいた本店 園芸課 甲斐美穂様 豊肥事業部園芸課 松尾武郎様
大分県カボス振興協議会( 大分県農林水産部 おおいたブランド推進課) 西水良太様

これまでの全国和食探訪記

和食文化国民会議 楽しい・おいしい食卓を提案する健康情報誌BeansLife

「ふじっ子ちゃんの和食探訪記」は一般社団法人和食文化国民会議(通称:和食会議)の賛同企画『和食会議PRESENTS』として公開しております。
また、ビーンズライフに誌面提供しております。