和食文化国民会議presents

ふじっ子ちゃんの「全国和食探訪記」

福岡県 郷土料理の為に開発されたはかた地どり 取材地:福岡県久留米市

今回訪れたのは焼き鳥の町としても有名な福岡県久留米市です。
「福岡県の郷土料理である筑前煮や水炊きをもっと美味しくしよう」という発想が原点となって誕生した福岡県産の地鶏肉、はかた地どりの生産管理を行う農事組合法人福栄組合をリポートします。
焼き鳥の町としても有名な久留米で育った郷土料理に適した地鶏の魅力をお伝えします。

部会で決めている栽培方法で育てて、伝統野菜の「品質維持向上」

福岡県は江戸時代に黒田藩が鶏卵生産を振興したことで鶏卵生産の一大産地となり、江戸時代よりその親鶏の鶏肉を好む食文化で、水炊き、がめ煮(筑前煮)、かしわめしなどの郷土料理が誕生しました。
しかし、これらの郷土料理に適したコクと旨味を兼ね備えた福岡県産鶏肉がなかった為、約30年前に全国に先駆けて地鶏の研究開発を始め、昭和62年に全国で最も古い地鶏の一つとして開発されました。

安心・安全な商品を提供できる体制を整えています

今回お話をお聞きしたのは、「はかた地どり」の生産管理を行う農事組合法人福栄組合 専務理事の中垣誠さんです。

▲やって来たのは、福岡県久留米市にあるはかた地どりの生産管理を行う福栄組合さん

▲お話をお聞きしたのは専務理事の中垣誠さんです。

▲はかた地どりの開発について中垣さんに説明いただきました。

▲はかた地どりの生まれた経緯などを丁寧に教えていただきました。

▲福栄組合さんでは、年1回全従業員が参加して鶏魂供養祭が行われています。

生産から販売まで一貫した生産体制を構築

「はかた地どり」は県内10ヵ所の飼育農場にて、福岡県はかた地どり推進協議会で定められた飼育・衛生管理マニュアルに基づき、生産・管理が行われ、安定供給を見すえた上で安全管理・リスクマネジメントの下、大切に育てられています。
平成16年4月に鶏肉では九州初の「トレーサビリティシステム」を構築して、生産者名、飼育方法、出荷日、処理日、飼育日数を消費者が瞬時に把握できるようになり、消費者に安心・安全な商品を提供できる体制を整えています。
現在、福岡県内10ヵ所の指定農場にて、「福岡県はかた地どり推進協議会」を中心に生産から販売までに一貫した生産体制が構築されております。

▲鶏舎内風景

▲鶏舎全景

▲工場風景

「はかた地どり」の開発

大軍鶏「片目の石松」

福岡には鶏肉を使った郷土料理が多いのに、これらの料理に合った身がしっかりして美味しい鶏肉がないとの声を受け、福岡県農林業総合試験場にて、当時福岡で闘鶏用として活躍していた大軍鶏を再三の譲り受け交渉を行い、その大軍鶏が闘鶏で片目を失ったことで、ようやく入手することが出来、はかた地どりの開発が始まりました。
その大軍鶏は、はかた地どりの開発の功績から「片目の石松」と名づけられました。

▲はかた地どりの祖「大軍鶏 片目の石松」

▲「はかた地どり」の家系図

▲はかた地どり

開発から20年経って更なる品種改良

はかた地どりは当初、軍鶏とホワイトプリマスロックを交配したものでしたが、開発から20年経って更なる品種改良を行い、平成22年に現在の「はかた地どり」が誕生しました。これにより、サクッとした歯切れのよさと、噛むほどに増す旨みが魅力の福岡の郷土料理に適した鶏肉となりました。
国内の在来種の中で、最も美味だと言われている軍鶏(シャモ)と、旨味成分であるイノシン酸を多分に含むサザナミを祖父母に持ち、これに肉づきのよいホワイトプリマスロックをかけあわせたものが「はかた地どり」です。
カツオ節に多く含まれる旨味成分「イノシン酸」がブロイラーより40%多く、地鶏ならではの噛みごたえと、噛むほどに増す旨味に加え、肉質がきめ細やかでサクッとした歯切れのよさが特徴です。

▲福栄組合さんが営業する創業40年の老舗の味「福栄のから揚げ」本店。

▲地元のご当地グルメとして、子供から大人まで多くの方に愛されているそうです。

▲地鶏のから揚げがこのお値段!お値段以上にビックリしたのがその美味しさでした。

はかた地どりはこのマークが目印です
鶏の品種:

福岡県在来血統の軍鶏(♂)×福岡県在来血統のサザナミ(♀)の交雑種を父鶏,
ホワイトプリマスロックを母鶏

飼育期間:

平均約85日(最低80日)※ブロイラーは約40日

飼育方法:

28齢以降は平飼い(1㎡あたり10羽以下で飼育)

飼  料:

飼育管理マニュアルに基づいた専用飼料

「はかた地どり」を使った料理


「はかた地どり」のがめ煮、大満足の美味しさ

はかた地どりを使った郷土料理をいただきました。
「がめ煮(筑前煮)」、はかた地どりの水炊きは、ネットでも販売されているはかた地どりのスープで作っていただきました。

▲はかた地どりのがめ煮(筑前煮)。骨付きで作られるそうです。

▲はかた地どりの水炊き。ネットでも販売されているはかた地どりのスープで作っていただきました。

お問い合わせ・購入先

現在、福岡県内10ヵ所の指定農場にて、「福岡県はかた地どり推進協議会」を中心に生産から販売までに一貫した生産体制が構築されております。
はかた地どりについての問い合わせは、福栄組合さんまでお問い合わせ下さい。

農事組合法人 福栄組合http://www.fukuei.or.jp/

福岡県のイチオシ食材

福岡県は、筑前海、有明海、豊前海の3つの海に囲まれ、南部には全国有数の筑後川が流れ、全国有数の農林水産物の生産県で、様々な魅力あふれる食材に恵まれています。
現在、福岡県農林水産物ブランド化推進協議会を立ち上げ、福岡県農林水産物のブランド化を推進し、農林水産業生産の発展を図るため、県内外のイベントでのPRや、ホテル、飲食店での食材利用の推進等に取り組んでいます。
また情報発信サイト「ファームステーションふくおか」で魅力的な商品を紹介しております。

※今回の取材にあたり福岡県農林水産部園芸振興課の方に協力いただくと共に、福岡の特産品についてお話をお聞きしました。

▲八女茶
福岡県八女地域(八女市・筑後市・八女郡)は全国茶品評会において、煎茶・玉露とも日本一に輝くなど高級茶の産地として全国的にも名高いお茶の産地。恵まれた風土と伝統の技術で生産される「福岡の八女茶」は、煎茶、玉露ともに香り豊かで味は濃厚、まろやかでこくがあります。
2015年の12月には、「八女伝統本玉露」が、国の地理的表示保護制度に全国で初めて登録されました。八女伝統本玉露は、自然仕立てや、手摘み等110年以上続けられている生産方法と高い製茶加工技術によってつくられる希少価値の高いお茶です。
今回の登録により、「伝統本玉露」の名声が国内外において、更に高まることが期待されます。

▲鐘崎天然とらふく
全国有数の水揚げを誇る宗像市鐘崎漁港の「鐘崎天然とらふく」。トラフグの中でも、天然ものは流通量の1割以下と非常に希少です。
玄界灘の荒波で引き締まった身は、養殖ものとは別格の歯ごたえ、旨み、甘みです。

▲お米(元気つくし)
福岡県農林業総合試験場が温暖化に強いコメとして開発した福岡県産米「元気つくし」。
一粒一粒がしっかりとして、つやと粘りが特徴で、炊き立てはもちろん、冷めても美味しいと評判です。

その他、辛子明太子や福岡県のみで生産される「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」が自慢のいちご「あまおう」など、全国的に認知の高い食材に溢れています。

情報発信サイト「ファームステーションふくおか」で魅力的な商品を紹介しております。

福岡の農産物をご紹介「ファームステーションふくおか」http://www.fs-fukuoka.com/

取材協力:
農事組合法人福栄組合 専務理事 中垣 誠 様
福岡県農林水産部園芸振興課 様
企画・制作:フジッコ株式会社

これまでの全国和食探訪記

和食文化国民会議 楽しい・おいしい食卓を提案する健康情報誌BeansLife

「ふじっ子ちゃんの和食探訪記」は一般社団法人和食文化国民会議(通称:和食会議)の賛同企画『和食会議PRESENTS』として公開しております。
また、ビーンズライフに誌面提供しております。