2018 FUJICCO REPORT 事業・社会・環境・ガバナンス統合報告[2018年3月期]
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フジッコグループは、創業15年目の1974年からベルマーク活動に取り組んでいます。元々は、子供の周辺から商品を話題にしてもらおう、という子供を取り込むためのマーケティング戦略でした。その後40年以上にわたってお客様にご愛顧いただき当初の目的は達成しましたが、元教師であった創業者の教育者としての意思を受け継ぎ、ベルマーク運動に協賛している私たちの製品を通して、子ども達の健康な身体づくり、日本の食文化の継承に取り組んでいます。フジッコグループは、2002年よりネパールのヨード欠乏症※根絶を目指す「ネパール・ヨードを支える会」に対し、ヨードを多く含む昆布ミネラルを配合したカプセルの無償提供で応援してきました。2015年に発生したネパール地震では、被災された方々の健康にお役立ちできればという想いから、被災地で不足しがちな食物繊維とたんぱく質を調理なく摂れる「煎り黒豆」を支援物資として提供してきました。2017年11月にフジッコ従業者が実際にネパール現地を訪ね、研究開発部 応用微生物研究グループリーダー※ヨード欠乏症とは、慢性的なヨード不足により甲状腺が機能不全を起こす病気です。自給自足の農村地帯に多く見られ、険しい山岳地帯に集落の多いネパールでは特に重症患者が多いことで知られています。ヨード欠乏症の現状調査と、「煎り黒豆」を持参しての被災者支援活動を行いました。ヨード欠乏症患者の数は以前と比べて減少してはいるものの、まだ一定数いること、震災から3年が経つ今も依然として震災の爪あとが色濃く残っていることから、今後も活動を継続していきます。「おまめさん」シリーズ「ふじっ子煮」シリーズ「ふじっ子」シリーズ小阪 英樹(写真中央右)「純とろ」シリーズベルマーク対象商品24担当者の声昆布ミネラルカプセルを飲み、元気な赤ちゃんを出産したお母さんから「妊娠中の体調が良く、出産もスムーズだったのでカプセルを飲んで本当によかった」と感謝の言葉を頂きました。また、地震被害の大きかった村で子供たちに「煎り黒豆」を配りましたが、みんな目を輝かせ、笑顔で食べているのを見て、こちらも自然と笑顔になっていました。我々の活動が、ネパールのヨード欠乏症根絶及び復興の一助となればと考えております。ベルマーク活動ネパール支援

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