2018 FUJICCO REPORT 事業・社会・環境・ガバナンス統合報告[2018年3月期]
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「ぴったりフィットカップ」は、「カスピ海ヨーグルト」をご愛用いただくお客様の声から生まれました。フタ部分については、軽い力で開封できるように以前から特殊加工を施していますが、今回は容器をリニューアルしました。従来の紙製容器では、水分を含むヨーグルトが開封後にフチ部分に付着することで変形してしまう場合があり、「フタがしっかり閉まらず困っている」というお客様のご意見が多く寄せられていたのです。またそれと同時に、よりおいしくお召し上がりいただくために酸素や光に対する容器のバリア性を高めたいとも考えていました。そこで、各部門から集まったプロジェクトメンバーで、利便性と美味しさの改良に挑戦することとなりました。社会背景として、単身・小規模世帯の増加や、多人数世帯においてもライフスタイルの多様化などから食事を一人でとる人が増加しています。「おばんざい小鉢」は小分け・お皿いらずの簡便なパッケージが特徴で、お一人で食事を済ませるお客様からもご愛顧いただいている商品です。その食卓で、パッケージを開いたお客様に、何か笑顔になって頂けるような工夫はできないか?という発想が、この企画の出発点でした。ブランドマネージャー室惣菜商品グループ主任松本 拓馬絵手紙を掲載する箇所が食品のパッケージという事もあり、食欲を損なうような物はダメ、食品に関係するものを掲載して中身と誤解させてはいけないなど、最初は色々とモチーフに気を遣いました。絵手紙作家の先生方にも、いろいろな制約がある中で、「季節感があり、見た人が思わず笑顔になる」絵柄を検討していただきました。苦労の甲斐あって、今はお客様から激励のお便りやお電話など、嬉しいお声を多数頂いております。掲載作品は、絵手紙界を代表する3名の先生方に描いていただいた力作揃いです。見て楽しんで、食べて楽しんで、心とお腹を満たしていただければ幸いです。ブランドマネージャー室デイリー商品グループ主任敷田 加寿美持ちやすさ、開閉しやすさの秘密はこの”くぼみ”「カスピ海ヨーグルト」は多くのお客様にご愛用いただいている商品ですので、実際にご家庭の冷蔵庫を拝見したり行動をモニタリングさせていただいたりと、時間をかけて検証を行ってきました。手にぴったりと沿って持ちやすい形状も、そこからヒントを得たものです。手の小さい方や握力の弱い方にも使いやすい形を求めて試作を重ね、中央がゆるやかにくぼんだ独自のフォルムに辿り着きました。店頭でご覧いただいた際は、ぜひお手に取って体感いただけますと幸いです。今後もお客様の声を大切に、よりご満足いただける商品づくりに励んでまいります。12開発経緯開発経緯開発担当者の声開発担当者の声ぴったり手になじむ新容器「ぴったりフィットカップ」「おばんざい小鉢」の絵手紙パッケージお客様の声から生まれた商品改善

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