フジッコの取り組み

判別技術開発

遺伝情報を活用した丹波黒系統の品種判別

「丹波黒」は、種皮色が黒色で表面にロウ粉(白い粉)が吹き、形状が正球に近いことが特徴とされる大豆ですが、丹波地域を発祥とする>(※1)在来種であるため、必ずしも遺伝的には単一ではないと考えられてきました。
しかし、近年では、(※2)府県の各農業機関および産地で種子の管理、増殖、農家への配布が進められています。

「フジッコでは、大豆のSSR( Simple Sequence Repeat:単純反復配列)と呼ばれる遺伝子の特定部分を解析することによって、府県の各農業機関および産地で種子管理が行われている系統(フジッコ基準の「丹波黒系統」)とその他大豆との遺伝的近縁関係を判別する技術の開発を行いました。

※1:在来種は古くから各地域において栽培され、今日まで存続している品種です。これに対して、育成品種と呼ばれるものは、人為的選抜を加えて改良された品種で、基本的には遺伝的に単一のものです。
※2:府県の農業機関・・・
京都府農業総合研究所
岡山県農業総合センター農業試験場
兵庫県立農林水産技術総合センター

学会発表