2026 FUJICCO REPORT 統合報告書[2026年3月期]
17/48

(PBR)1.21.00.80.60.40.10.0(ROE)7.06.05.04.03.02.01.00.0163.02.01.62.11.43.04.90.820.810.770.790.660.651.00資本コストや株価を意識した経営の進捗市場評価の現状と課題認識資本コストを踏まえた経営施策持続的な企業価値向上に向けて中期経営計画期間資本コストWACC:4.6%25/3期26/3期● 安定配当 (年間配当金46円以上)を目指す財務体質強化株主還元充実最適資本配賦バランス成長投資21/3期27/3期28/3期● 持続的成長に  繋がる研究開発投資  及び設備投資● M&Aの実行FUJICCO REPORT 2026PBR(倍)ROE(%)22/3期23/3期24/3期● 営業キャッシュ・  フローの最大化● 財務レバレッジます。これらの指標は、事業環境の変化や原材料価格の高騰といった外部要因に加え、当社の収益構造や成長力、資本効率が市場から十分にこうした認識のもと、事業ポートフォリオや収益性の現状を改めて「2025-2027中期経営計画」では、『フジッコ2030』ビジョン実現に向けた持続可能な成長基盤を形成する重要な期間と位置付け、資本コストを上回るリターンの創出を明確な目標として掲げております。事業面では、昆布事業や豆事業における高収益体質の維持・強化や、ヨーグルト事業の成長加速を軸に、事業ポートフォリオの質的転換を進めております。おります。将来の成長に資する投資を優先しつつ、安定当社は、持続的な企業価値向上の実現に向けて、資本コストや株価を意識した経営を重要な経営課題として位置付けております。資本市場からの評価は、当社の収益性、成長性、将来への期待を総合的に反映するものであり、その変化を適切に捉え、経営に反映させていくことが不可欠であると考えております。足下では、当社のPBRは近年1倍を下回る水準で推移し、ROEについても株主資本コスト(当社認識:4.6%)を下回る状況が続いており評価されていない可能性を示唆するものと受け止めております。整理するとともに、投資家との対話を通じて得られた示唆を経営に取り入れ、企業価値向上に向けた取り組みを進めております。また、資本効率改善の観点から、生産体制や資産構成の見直しを進めており、その一環として、老朽化設備や将来の収益性を勘案した浜坂工場の閉鎖を決定するなど、これらの取り組みは総資産回転率の改善を通じてROE向上に寄与するものと考えております。資本配分の考え方については、図に示すとおり、成長投資、財務体質の強化、株主還元のバランスを重視して配当を基本方針とした株主還元を継続するとともに、営業キャッシュ・フローの創出力を高めることで、資本配分の柔軟性向上を図ります。もっとも、中期経営計画初年度となる2026年3月期は業績面で想定以上に厳しい環境に直面し、「営業キャッシュ・フローの範囲内で成長投資と株主還元を実施しながら、なおキャッシュを積み上げる」という当社が目指す最適な資本配賦バランスを十分に達成できたとは評価しておりません。一方で、フリーキャッシュ・フローのマイナスは、将来の事業成長に向けた計画的かつ戦略的な投資を実行した結果であり、中長期的な収益力・資本効率の向上につながるものと考えております。今後は投資回収の確度を高め、目指す資本配賦の姿の実現に取り組んでまいります。あわせて、DX推進や人的資本経営、サステナビリティの取り組みを通じて、事業リスクの低減と経営基盤の強化を進めております。これら非財務面での施策も、結果として資本コストの低減や企業価値向上に資する重要な要素であると捉えております。今後も当社は、PBR・ROEといった市場評価指標を重要な経営管理指標として継続的にモニタリングし、事業戦略・財務戦略・資本政策を一体で推進してまいります。各経営管理指標の改善を通じて、企業価値の着実な向上を目指すとともに、投資家をはじめとするステークホルダーとの対話と情報開示の充実に努めてまいります。

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る