0FUJICCO REPORT 20256,000△6,000■ 営業活動CF ■ 投資活動CF ■ 財務活動CF● 営業キャッシュ・ フローの最大化● 財務レバレッジ24財務体質強化株主還元充実成長投資最適資本配賦バランス19.3期20.3期21.3期22.3期23.3期24.3期25.3期● 安定配当 (年間配当金46円以上)を目指す● 持続的成長に 繋がる研究開発投資 及び設備投資● M&Aの実行SKU削減後、新商品開発、新事業の拡大等による新規売上高づくりによる再成長からの事業ポートフォリオの再構築が課題でしたが、それらに経営リソースは充当したものの、結果としてはなかなかうまく進みませんでした。また、既存事業におきましては、昆布事業は「金のなるコストを基準として規律ある事業ポートフォリオ管理が課題となります。キャッシュ・フローの推移において、直近の営業キャッシュ・フローの水準の低下が否めません。キャッシュ・フローがマイナスの連結会計年度もました。今後は、M&A等の再成長戦略の実行にあたり、有利子負債の積極的活用も検討してまいります。当社では、資本コストを4.6%と認識しております。各事業部門収支が市場からの期待値である資本コストを割り込むことがないよう、その収支管理を行うとともに、最適リソース配分を通じて事業部門収支の総和の最大化を目指しました。木」として全社の収益源の役割を果たしましたが、豆事業が煮豆市場の縮小、価格競争の激化等により、収益基盤が大きく揺らぎました。かつての昆布と豆の両輪で稼ぐ力を取り戻し、その原資の範囲内で進退検討社内基準の設定等を通じて“選択と集中”を確実に行い、資本投資対効果の観点からみると、5期間(2016年度〜2020年度)で283億円の設備投資を実施したものの、投資対象品群をうまく伸ばし切ることができず、成長からの稼ぐ力の復元には及びませんでした。また、配当金支払い後フリー散見され、限られた原資の範囲内で成長投資に充当していくことが課題となります。当社は、PBR1倍割れの状況が続いており、今はもっぱらROEの改善のほかないと認識しております。成長と稼ぐ力の復元を追求し、SKU削減や主要商品群の値上げ等を通じて営業利益率の改善に努めましたが、想定外の原材料コスト上昇分を吸収することができませんでした。また、総資産回転率の改善も課題のひとつであり、老朽化の進行と資本効率を勘案の上、このたび、浜坂工場を閉鎖することを決断いたし企業価値向上とは、ROEを高め、資本コストを抑えることであり、適切なコンプライアンスの確保と適切なリスクテイクを支える環境整備も重要となります。当社は、社長執行役員を委員長とするリスクマネジメント委員会やコンプライアンス委員会を設置し、それら委員会の活動内容は取締役会で必ず報告され、定期的にモニタリングを行ってまいりました。内部統制や先を見越した全社的リスク管理体制の整備は、事業等のリスクをコントロール下に置くことになり、資本コストの改善に作用すると考えております。資本政策の基本的な考え方としては、社会価値と経済価値を両立したサステナブル成長とともに、健全経営と内部留保の充実に努め、最適資本配賦バランスを保ちながら株主の皆様へ利益還元を実現することであります。資本コストを意識した経営はコーポレート・ガバナンスの要諦と認識しており、その実践を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指してまいります。資本コストや株価を意識した経営の進捗認識している資本コストキャッシュ・フロー推移経営指標に関する当社の捉え方資本政策の考え方
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