2024 FUJICCO REPORT 統合報告書[2024年3月期]
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社外取締役監査等委員上谷 佳宏社外取締役監査等委員中山 聡上場会社に求められる要素として、営業成績を裏付けとする財務数値面のみならず、対外的には環境面を中心とする社会的インパクト、対内的には女性活躍を中心とする人的資本への投資に、より評価ウェイトが置かれる状況となっています。フジッコはそのパーパスにおいて「健康」をキーワードにそれら多方面の価値向上を目指しています。社外取締役監査等委員として、上記のテーマに関して社会に向けて発信しているメッセージとフジッコの実際の活動のベクトルが合っているかのモニタリングを果たすのみならず、これまで会計監査の立場で30年以上企業の財務会計に関与してきた知見・経験を活かして適切な助言を実施していきたいと考えています。また、過去の経験のみならず、兼職する自身の業務領域ではスタートアップやベンチャー企業との接点を多く有するので、新しい技術やビジネスモデルがフジッコの事業活動における創造と新展開に結びつく可能性を探索出来ればと考えています。フジッコは、この1年、会社の理念・パーパス・ビジョンを基盤とする、コーポレート戦略の構築を行ってきました。これからは、これを基礎にして、スピード感を持って、資産を有効活用し、将来に亘って価値協創をしていくための具体的成長戦略の策定と実行を進めていかなくてはなりません。その過程における私の役割は、リスクマネジメントと法務の専門性を活かして、取締役会の意思決定が上記の基礎に沿った企業価値の向上に資するものとなっているかの監督と助言をすることにあると考えています。フジッコは、これまでに消費者の皆様からいただいてきた食の安心・安全という信頼を維持するだけではなく、これからは、より積極的に、お客様の『価値ある時間』に貢献できる新しい価値を創造し、これを具現化する商品を消費者の皆様に提供していくことが求められていると考えます。そして、これを実現するためには、環境保護に配慮した持続的な原材料の供給体制の構築、研究開発体制の充実、そして、働きやすく将来の希望が持てる職場環境の整備が不可欠であると思います。原材料コストの高騰等の難問が横たわっていますが、全社一丸となって、『自然の恵みに感謝し、美味しさを革新しつづけ、全ての人々を元気で幸せにする健康創造企業』であり続けることを期待します。38~新任監査等委員からのメッセージ~

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