2024 FUJICCO REPORT 統合報告書[2024年3月期]
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【主な活動内容】取締役上席執行役員生産本部長(SDGs推進委員会委員長)荒田 和幸取り組み活動の明確化『フジッコ2030』ビジョンに沿ったKGIの再設定SDGs推進委員会取締役会・経営執行会議への報告取締役会経営執行会議各事業部門SDGs推進委員会では、重要課題への取り組みとして、①出前授業を中心とした食育活動、②工場で発生する食品廃棄物の削減、③生産活動に関わるエネルギー量の削減活動、④製品に使用するプラスチック量の削減活動、⑤産地との協働による昆布養殖・昆布育種の研究、⑥従業員エンゲージメントの向上、⑦プレゼンティーズム※の解消に向けた活動、⑧ダイバーシティ&インクルージョン推進、⑨ステークスホルダーエンゲージメント向上、のテーマ活動を進めてまいりました。取り組みテーマによって進捗は異なりますが、前進しながら改善の兆しや新たな課題が見えてきております。このような非財務の取り組みについてはESGの観点からも重要度が増してきており、この度改めて『フジッコ2030』ビジョンに合わせた形で2030年のKGIに再設定し、ゴールに向かうロードマップの具体化、見える化と各活動の推進を進めてまいります。その他、原料生産地で発生している産地の課題解決への取り組みや、水素など新しいエネルギー資源の活用方法研究についても目的を共有できる協力先と一緒に進めてまいります。また、一連の取り組みの価値算定についての学習にも着手し、企業価値向上につながる委員会活動へと進化させていきたいと考えております。※プレゼンティーズム...出勤しているものの、心身の健康上の問題により十分な仕事ができない状態。監督・助言監督・助言◉社会価値と経済価値の同時実現に向けた協力要請◉非財務情報の財務的影響のスコアリング開始の意思表示◉事業機会となり得る戦略的投資の積極支援◉各取り組み課題の進捗共有報告報告連携22地球環境保護(Environment)SDGs推進委員会委員長より2022年から「5つの健康」をパーパスとして社会価値と経済価値の創出に向けた取り組みを進めております。その中で8つの重要課題(マテリアリティ)を設定し、特に社会価値側面からの課題解決に向けてSDGs推進委員会を設置し、部門横断活動で具体的アクションプラン策定と関係部署への落とし込みや、実践度合の確認、改善策検討を実施しております。SDGs活動の推進体制フジッコはSDGsへの取り組みを経営課題のひとつとして、2020年より、取締役を委員長とするSDGs推進委員会を発足しました。取り組み課題については推進責任者(執行役員または部門長クラス)を中心に、課題ごとに設定したKPIの達成を目指して活動しております。委員会で審議された内容は、経営執行会議へ報告・審議され、取締役会にも報告することを基本としております。2023年度の活動SDGs推進委員会を10回開催しました。当委員会では、経営に及ぼすリスクを正しく把握し、そのリスクを事業機会に変換していく取り組みを進め、当グループ唯一の事業機会を検討する組織体として規律ある活動を行いました。

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