2024 FUJICCO REPORT 統合報告書[2024年3月期]
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「5つの健康」の実現に取り組み 成長戦略と効率経営の両輪を力強く推進するPER健全経営新商品貢献度新事業の拡大新事業開発、M&A事業ポートフォリオ管理資本コストに見合う事業収支の改善健康経営健康提供非財務財 務新規売上高100億円づくり健康社会5つの健康(    と    の視点)地球健康売上高の拡大利益率の改善【営業利益率】資本構成の見直しROE事業再構築商品開発力の向上とスピードアップ【PER】目標 20倍(安定配当46円以上)(有利子負債の活用)【売上高】目標 650億円【総資産回転率】目標 0.90目標 7.5%財務レバレッジ【ROE】目標 5.0%経営10成長戦略ポートフォリオの企業価値向上の実現【PBR】 目標 1.0倍効率経営資本効率を意識した工場戦略 ~企業理念を具現化した高い安全性、生産性と技術を有した生産体制を構築するために~安心・安全で健康的かつ美味しさクオリティの高い商品をローコストでリーズナブルな価格をもってタイムリーに提供できる工場を実現するため、革新技術開発、安全衛生管理、人財育成等を通じて、手作業(疲労)から解放された現場デザインを創り上げ、安全衛生レベルが高く従業者のエンゲージメントスコアの高い状態を維持することに注力いたします。また、食品廃棄量やCO2排出量等にも着目し、環境負荷低減にも積極的に取り組み、従業者が誇れる製品づくりを通して、地域や家族、知人から称賛される工場づくりを目指します。デジタル戦略 ~データ連携からの規律とバリューアップを実現するために~DXの目的は、フジッコの生き残りをかけたサステナブル経営の実現です。2022年に私(社長執行役員)を委員長とするDX推進委員会を発足し、2024年でDXの推進も3年目となります。1年目はDX戦略策定、デジタル推進部門の立ち上げ、「紙とハンコをなくす」、リモートワーク環境整備による働き方改革の推進、2年目は8つのDX投資の実装が完了し、従業者のIT/DXリテラシーの向上にも取り組みました。また、「DX診断」の実施を通じて社内DX人財の発掘に努めました。DXの推進は、基礎固め期から研鑚期に変わろうとしており、本社主導から本部の主体的な取り組みに推進体制が移行されます。これまで、「より迅速に」「よりスマートに」をテーマとして取り組みを進め、これからはデータ連携を通じて「十分な情報に基づいた」迅速な意思決定が可能となります。デジタルはブレない共通の『ものさし』であらゆる活動に規律を与え、権限委譲もより一段進めるものと考えます。ただ、権限委譲という会社の遠心力を働かせスピードを求めるだけではなく、求心力も必要となります。そのため求心力の中心に「パーパス・ビジョン」を据え、今後はより一段と「個」が尊重されつつ、全てのフジッコ従業者が「パーパス・ビジョン」の共通の価値観でつながっている状態を維持することに注力いたします。また、データ連携は、手入力中心の作業を止めることで創り出された余力をもって、より付加価値の高い業務を担うことが可能となります。単なるコストダウン効果だけでなく、①商品とサービスの魅力を高める、②稼ぐチカラを高める、③従業員エンゲージメントを高める、これら3つのバリューアップを導くことになります。以上の取り組みにより、フジッコ従業者は疲労から解放され、各々のパフォーマンスが向上し、フジッコの一員として働くことを誇りに思い、高いエンゲージメントと高い収益性の同時実現を追求してまいります。資本コストや株価を意識した経営の実現 ~経営改善の取り組み~当社では資本コストを4.6%と認識しており、各事業部門収支は市場からの期待値である資本コスト以上を意識しなければなりません。プロフィットセンターの役割を担う事業部長が主体となり、新商品開発や商品力強化のための味・品質の改善、市場で打ち勝つためのトータルのコスト競争力の強化に取り組みます。また、事業収支改善活動を強化すべく、経営企画本部内に企画・販売・生産三位一体のクロスファンクショナルチームを設置し、プロフィットセンター機能である事業部長及び各本部と連携し、事業全体最適の視点から事業収支改善策を一気通貫で検討いたします。その活動支援として、予算策定支援システムの実装と運用を併せて進めてまいります。

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