2022年度実績2023年度計画2022年4月より、中期3か年計画がスタートし、4つの戦略として「ブランド価値の強靭化」「工場運営の改革」「DXの推進」「コーポレートガバナンスの強化」に取り組みましたが、中期3か年最終年度の定量目標につきましては、想定を上回る原材料・エネルギーコストの増加を受け、見直しを行う予定です。売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益(前期比60.4%減)(前期比33.5%減)539億15百万円(前期比2.1%減)12億49百万円15億58百万円(前期比55.6%減)14億6百万円(前期比3.5%増)(前期比4.0%増)(前期比21.8%減)558億円13億円15億円50百万円(前期比0.5%減)11億円6中期3か年計画の進捗状況2022年度実績・2023年度計画4つの戦略ポイントの進捗ブランド価値の強靭化不採算SKU(商品アイテム数)の削減後、生産性が高く収益力のある「スター商品」の拡販に取り組みました。「スター商品」は前年実績を上回ったものの、SKU削減分までは補うことができませんでした。その大きな要因は、コアビジネスである豆品群の落ち込みです。当社は、昆布事業と豆事業の収益力が基盤であるにも関わらずコアビジネスが不振に陥ったことは反省すべき点と認識しております。2年前に新棟を建設した関東工場の稼働を上げ、投資した分は売上を高めて再び収益化へとつなげてまいります。DXの推進(働き方改革)私が委員長を務めるDX推進委員会を13回開催しました。全社DX戦略を策定し、当社が取り組むべき方向を明らかにしました。DX推進2年目となる2023年度は、8つのDX投資の実装、デジタル人財教育、DX2.0(デジタルビジネス変革)に挑戦します。2022年度に取り組んだことで特筆したいのは、物流現場でRPA(Robotic Process Automation)を導入し、年間1,000時間程度の工数削減を実現したことです。また、RPAは内製化に注力し、そのスキルを有した社内人財の育成・増加に成功しました。工場運営の改革(生産性向上)計画していた複数品群生産工場と単一品群生産工場への二分化はいったんリセットします。その理由は、コストや手間を再考したときにメリットが認められないことが判ったためであります。工場運営の改革はそれとは別の方法で推進することとし、企業理念を具現化した高い安全性・生産性と技術を有した生産体制を構築すべく、「革新技術」による高生産性・省人化ラインの実現を最優先としてまいります。コーポレートガバナンスの強化株主の皆様への利益還元、資本効率の向上を目的として、2022年11月15日までに自己株式150万株を取得しました。また、取締役会の実効性を向上させるべく、実効性評価結果から抽出された課題の改善に着手しました。取締役会事務局の一元化によるサポート体制の拡充、会議運営の整備・高度化が図れております。
元のページ ../index.html#7