2023 FUJICCO REPORT 統合報告書[2023年3月期]
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社外取締役監査等委員石田 昭社外取締役監査等委員上谷 佳宏会社は財務及び収益構造の変革が喫緊の課題となっています。具体的にはROEの向上を投資家へコミットしています。SDGs活動である気候関連財務情報、人的資本等の非財務情報開示もステークホルダーへのコミットです。これらの行動は現状の企業運営を革新的に見直すサステナビリティへの取り組みです。事業部門及び各構成員の具体的行動に展開されて行くことが持続的成長へのドライブになり、長期的な企業価値向上に結びついていきます。社外取締役監査等委員としてこれらのコミットメントが確実に実行されていることをモニタリングし、取締役及び取締役会の監督責任を果たします。必要に応じて財務会計及び情報開示に係る知見及び他社情報により取締役会へのアドバイスを行います。私の役割は、スキル・マトリックスにあるとおり、リスクマネジメントと法務の専門性を活かして、取締役会が行う意思決定等が、会社の持続的成長と企業価値向上に資するものとなっているかどうかを監督し助言をすることにあると考えています。具体的には、第一に、リスクマネジメントやコンプライアンスを中心とする会社の業務の適正を確保する体制(内部統制システム)の構築と運用が適切になされているか、取締役会の意思決定が経営判断原則を満たすものとなっているかどうかの監督と助言です。第二に、会社と経営陣や支配株主との間の利益相反の監督、第三に、少数株主や各種ステークホルダーの正当な見解が取締役会に反映されているかの監督です。そして、さらに第四には、弁護士としての活動を通じて会得した社会的相当性や時代の流れ(企業の社会的責任CSR、共通価値創造CSV、全社的リスクマネジメントERM、環境・社会・企業統治ESG、持続可能な開発目標SDGs、気候関連財務情報開示タスクフォースTCFD、価値協創ガイダンス、企業の人権尊重責任等)を反映した助言を行うことであると考えています。これらの役割を十全に果たせるよう、平素から会社内外の情報収集に努め、社会の常識や時代の流れを読み間違えないよう研鑽を努めていく所存です。28

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