上席執行役員 コア事業本部長小段 健男上席執行役員 営業本部長宮本 公資11「開発力」と「営業力」の強化価値創造プロセス開発力の強化商品開発の強化というと、ヒット率を高めることをイメージされる方もおられますが、コア事業本部ではヒット率ではなく開発のスピードアップとアウトプット点数を増やすことを重視しています。これまでの常識を覆すような社会変化が次々と起こるVUCAの時代においては、じっくりと腰を据えて確実性を追求していく開発スタイルではお客様や時代の変化には追いつけません。開発メンバーは常にアンテナを張って社会やお客様ニーズの小さな変化を先取りし、そのニーズを叶えるためのアイデアをどんどん具体的な形にして、出来上がったプロトタイプを使って小規模なテストマーケティングを行い、お客様のリアルな反応をいただきながら足りない部分を磨き上げていくという試行錯誤のプロセスの繰り返しが極めて重要となります。それらのプロセスの中で未熟な商品はふるい落とされていくため、結果的に精度の高い商品を生み出すことにも繋がります。また、新商品を最高の状態でかつ安心安全にお客様にお届けするためには数多くの検証プログラムや帳票管理が必要となり、現在はその準備に多くの時間を要しています。質を落とさずにスピードアップさせることを目的に、DX推進メンバーと一緒に開発プロセスの標準化や効率化、及び商品情報の一元管理化のためのシステム導入も急ピッチで進めており、2023年度中にはスタートさせることを目標にしています。新商品の成功率は一般的に1割あれば良い方だと言われています。つぎつぎわくわく挑戦し、お客様のニーズをフジッコの技術力で一つでも多く実現してまいります。営業力の強化2023年度、「営業力の強化」を掲げ、市場環境の変化に対応できる営業スタイルの構築を目指します。そのためにDXを加速し「提案の質と量」の向上を図り商談成約件数の改善を図ります。① 商品の視点全国で確実に配荷を進める「スター商品」と戦略的にリソースを集中投下する「重点拡販商品」を定め、選択と集中を図ります。② シェアの視点基幹商品群である昆布製品と豆製品についてエリアごとに目標を定めシェア拡大を図ります。拡販余地のある地方エリアを“重点エリア”に設定して活動を強化します。③ 販路の視点お客様の購買行動の多様化に対応するため、昨年次世代ビジネス営業部を新設し、EC、ドラッグ、宅配等のチャネルの拡大を図ります。④ 売場の視点お客様を呼び込む魅力的な売場提案で新たな需要とトレンドを生み出します。お客様との接点となる売場を重視し、プロモーションに連動した売場づくりに注力します。⑤ 組織の視点営業の課題となる新規開拓、教育、DXのタスクにそれぞれ専任者・部署を新設し解決を加速します。また、拠点統合により情報共有の促進と加速、営業サポート体制の充実を図ります。営業本部のパーパスである「全国のお客様に当社商品を購入していただける環境をつくる」の実現に向けて活動してまいります。
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