売上高原単位(kgCO2排出量(t)/百万円)80,000 60,000 40,000 20,000 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 1,200 1,000 800 600 400 200 0 2020 2021排出量売上高原単位フジッコグループは事業等のリスクの内、気候変動に関する課題は企業の持続的成長を求める当グループにとって重要な経営課題と認識しており、2022年4月よりリスクマネジメント委員会の専門チームとして「TCFD検討チーム」を設置いたしました。検討チームでは気候変動シナリオを検討し、そのシナリオに基づいたリスクと機会の特定と対応方針を策定しております。その内容は、リスクマネジメント委員会から経営執行会議へ報告・審議され、毎年2回取締役会に報告することを基本としており、今後は中長期の経営戦略にも反映してまいります。以上より、取締役会が監督する体制が構築されており、開示にあたっては取締役会決議としております。当グループでは気候変動に関する物理的リスク・移行リスクと機会を整理し、2℃シナリオを想定する移行リスクでは炭素税の高騰が事業への大きなインパクトに、4℃シナリオを想定する物理的リスクでは異常気象の激甚化による原材料の安定確保が事業へ大きなインパクトを与えることが判明しました。これに対して、原料の産地分散や気候変動に耐えうる品種改良の取り組み、環境に配慮した容器開発を進めることが機会の創出につながると考えております。今後も、継続的にリスク・機会の見直しや対応策の具体化を進め、経営戦略に反映してまいります。▲詳細については、webサイトをご覧ください。 https://www.fujicco.co.jp/corp/sustainability/environment/当グループでは、リスクマネジメント委員会の専門チームとして「TCFD検討チーム」を設置しており、気候変動に関する全社的なリスク・機会の洗い出しを行い、リスクが事業へ及ぼす影響度や発生頻度からリスクレベルを総合的に評価し、リスク対応課題やリスク対応方針について検討しております。ここで特定された重要リスクへの対応方針は、TCFD検討チームがリスクを所管する関連部門と協議のうえ、毎年見直しを実施してまいります。また当社では、気候変動リスクを重要な事業等のリスクと認識し、リスクマネジメント委員会からリスク対応方針についての取り組み進捗が共有されるしくみが整備されております。当グループは、気候変動に関連する指標をGHG排出量として、Scope1、2についての実績を開示しております。GHG排出抑制に向けて、2030年までに30%削減、2050年にはScope1、2でのGHG排出実質ゼロを目標としております。太陽光発電の設置やCO2フリー電力の購入、工場で排出するCO2を昆布養殖に活用するなど、地球環境に配慮した政策を段階的に進めてまいります。FUJICCO REPORT 202218気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づく情報開示フジッコグループCO2排出量推移ガバナンス戦 略リスク管理指標と目標
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