2022 FUJICCO REPORT 統合報告[2022年3月期]
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技術シーズ豊富な情報量高い目標設定矛盾の解決独自性や競争優位性の実現アイデアブレークスルーフィージビリスタディ潜在ニーズリスクの未然解決ロイヤル顧客の増加顧客満足度の向上ブランド強靭化売上利益の増加上席執行役員 コア事業本部長小段 健男本年度より「お客様満足度」の定量を開始し、「ブランド価値の強靭化」のKPIに設定しました。お客様満足度は、期待度の目安となる「購入意向率」と、期待に応えられたかどうかの目安となる「リピート購入率」を乗じて算出します。お客様満足度を高めるための取り組みとして、①お客様の潜在ニーズに技術シーズを結び付けた独自性のある改善開発テーマ比率を増やし、②事業部をまたぐ専門部会の機能によりブレイクスルーのレベルを上げて競争優位性を発揮し、③フィージビリスタディの繰り返しで商品に磨きをかけてリスクを取り除くという3つのプロセス改革に取り組みます。昨年度までに黒大豆ポリフェノールで機能性表示可能なエビデンス(抗疲労、血管柔軟性の維持)を獲得することが出来ました。またイソフラボンでも肌機能改善の機能性表示に向けた検討を進めています。これら独自素材の更なる販売拡大だけでなく、自社商品への活用を進めます。おいしさ解析研究により、「スター商品」の品質やポジショニングを「数値化・見える化」します。また外部と連携し、昆布や豆の育種や、新たな健康機能エビデンスの取得などを通じ、「スター商品」の更なる競争力強化に繋げます。② スター商品の強化上席執行役員イノベーションセンター長丸山 健太郎お客様満足度が向上すれば、ロイヤル顧客が増えて、最終的にブランド強靭化に繋がると考えています。また、お客様のニーズや競合は絶えず変化するため、お客様・競合・自社の3C分析を継続的に行い、お客様の変化に対していち早く的確に適応していくことが強いブランド維持のために必要と考えています。商品ブランド毎にお客様満足度と市場シェアの2軸ポートフォリオを作成すると正の相関にあることが分かりました。お客様満足度の高いブランドはプロモーションや販売強化でよりシェアを高め、お客様満足度の低いブランドは基盤技術から見直し、商品改善に注力してまいります。FUJICCO REPORT 202214イノベーションセンター新設で目指すこと〜フジッコの未来成長のために〜2022年3月より、従来の研究・知的財産に、新たに機能性素材の販売チームが加わり、イノベーションセンターが発足しました。その名の通り、「フジッコのイノベーションの中核(センター)となる」ことを目指しています。本年度のイノベーションセンターの重点テーマは以下の2点です。① 機能性素材エビデンスの活用ブランド価値の強靭化の取り組みブランド価値の強靭化

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