2021 FUJICCO REPORT 事業・社会・環境・ガバナンス統合報告[2021年3月期]
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現在、燃料費や人件費の高騰、運転手不足といった物流を取り巻く環境は、日本の大きな社会的課題です。私たちは、2021年2月、持続的な物流網を築くべく、東日本の配送拠点である関東ロジスティクスセンターを、埼玉県坂戸市へ移転しました。スペースは、今までの1.4倍となり、関越道坂戸西スマートインターに直結。トラック輸送が主流である現在の食品物流にとっては、利便性の良い立地となっています。東日本の物流拠点として、日々改善・改革を行いながら、安心安全な製品をお客様の元にお届けできるよう努力してまいります。少子高齢化、生活スタイルの多様化、ネット販売の拡大により、売れ筋商品、チャネルの形態は取り囲む環境で大きく変化しています。特に食品業界においては市場環境の急激な変化や嗜好の多様化が進んでいます。この変化を確実に捉え、その上で信頼性を高めた商品を安定的にお届けすることがフジッコにおけるサプライチェーンマネジメント(SCM)です。2021年4月に新設したSCM部は生産、販売の中核となり関連部門と連携して、情報の一元化を図りながら需要に応じ、商品を確実にお届けするためのシステム開発を構築していきます。物流網の再編、庫内作業の改善を進め高度なサプライチェーンを目指し、徹底した輸送効率の向上を実現させていきます。また、品目・需要計画の精度を高め今期から本格的に取り組む「計画生産」を中心に、季節指数、気温変動、販売実績の各データを組み入れたAIなどのデジタル技術を駆使した需給予測を一部の品目から開始します。属人化されがちで、熟練度が高く複雑な多品種製造ラインの生産計画立案業務についてもデジタル化を進め業務効率化、生産性向上に取り組みます。機会ロスや滞留在庫の解消に努め、合わせて「SDGs」テーマとしても取り組んでいる品質維持での「賞味期限延長」を進め、「昆布」や「豆」を通じて人々に健康をご提供できる企業を目指します。写真は、新・関東ロジスティクスセンター① FAX受注先のオンライン化② 積載効率アップによる  工場横持ち便のコストダウン③ 小口出荷抑制によるコストダウン④ 外部資材預け倉庫の  取り込みによるコストダウン⑤ 間接資材一括購入による  コストダウン⑥ RPAによる東西ロジスティクス  センターの業務自動化⑦ 内装ボールサイズの見直しによる  積載効率アップ取締役専務執行役員 石田 吉隆14社是「創造一路」を基に、“ニュー・フジッコ”へ発展。実現のためにサプライチェーンを構築していきます。新たな東日本の物流拠点立ち上げ。物流改革を進めていきます。サプライチェーンマネジメント(SCM)の取り組み物流コスト低減の取り組みロジスティクス改革

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