プロバイオティクス
お腹にもやさしい「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)」

試験で見られたお通じの変化
乳酸菌を摂取すると、腸内細菌のバランスを整えるなど健康に役立ちます。では、実際に体にどのような変化をもたらすのでしょうか。
「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)」を使って行われたモニター試験の結果(※1)を見てみましょう。
試験に参加したのは、便秘傾向のある男女50人です。「カスピ海乳酸菌」を含む食品と、「カスピ海乳酸菌」を含まないプラセボ食品(※2)を期間を分けて2週間ずつ毎日食べてもらい、排便状況などの変化を確認しました。
試験の結果、プラセボ食品を食べていた期間に比べ、「カスピ海乳酸菌」を食べていた期間では、排便日数と排便回数が増加することが明らかになりました。よって、「カスピ海乳酸菌」には、お通じの変化が期待できることが分かりました。
◆「カスピ乳酸菌」摂取による排便日数と排便回数の違い


- ■解析対象者:30~60歳未満の健常な男女46名
■試験方法:「カスピ海乳酸菌」を含む食品または含まない食品(プラセボ)を2週間毎日摂取
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※1:出典:薬理と治療、45(6)、 989-99、2017
※2:プラセボ食品とは、有効成分・素材などを含まない食品(本試験の場合はカスピ海乳酸菌を含まない食品)を指します。食品の試験では、対象食品に効果があるかどうかを確かめるために、プラセボ食品が使われることがあります。
腸内の善玉菌への影響
さらに、「カスピ海乳酸菌」を含む食品を摂取することで、腸内のビフィズス菌の割合が増えることも明らかになりました。(※3)
ビフィズス菌は、腸内にすむ代表的な善玉菌で、私たちの健康を支える大切な存在です。ビフィズス菌は、乳酸や酢酸などの有機酸を作り出すことで、腸内を酸性に保ち、悪玉菌が住みにくい環境をつくります。それによって腸内を良い環境に保つことをサポートしています。
さらに、善玉菌は免疫力の維持にも関わっていいます。年齢とともに腸内の善玉菌は減ってしまうので、年齢を問わず、お腹の中の善玉菌を増やす生活習慣を取り入れることが大切です。
- ※3 出典 :日本食品科学工学会誌、52(6), 243-250、2005
どれぐらいの期間摂取すると変化を実感できる?
83人の男女を対象にした研究(※4)によると、「カスピ海乳酸菌」の摂取を2週間以上続けると、排便頻度や便の量が変化したと感じた人が多かったことが明らかになりました。摂取後の変化には個人差がありますが、継続して摂取することで変化を感じられることが多いことが分かります。
◆4週間の継続摂取による排便回数と排便量の変化


- ■解析対象者:対照食20名、カスピ海乳酸菌21名
- ■「カスピ海乳酸菌」を含む食品または含まない食品(プラセボ)を4週間毎日摂取
- ■排便量1単位は5.5cmのフィルムケース1つ分
- ※4 出典:Int. J. Food Sci Nutr, 74(6), 695-706, 2023
まとめ
さまざまな研究で、「カスピ海乳酸菌」を含む食品を摂取した場合、排便状況や腸内のビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌の割合が増えたことが確認されており、「カスピ海乳酸菌」は、お通じの変化をサポートする可能性が示唆されています。
関連の研究資料
Watanabe, M. et al. (2023). Effects of intake of Lactococcus cremoris subsp. cremoris FC on constipation symptoms and immune system in healthy participants with mild constipation: a double-blind, placebo-controlled study. International Journal of Food Sciences and Nutrition, 74(6), 695-706.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/09637486.2023.2236805
戸田ら, (2017). 健常者を対象とした Lactococcus lactis subsp. cremoris FC 含有食品摂取による整腸効果の検証―プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験―. 薬理と治療, 45(6), 989-997.
戸田ら, (2005). Lactococcus lactis subsp. cremoris FC を含有する発酵乳の健常高齢者に対する排便および糞便内菌叢に及ぼす影響. 日本食品科学工学会誌, 52(6), 243-250.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/52/6/52_6_243/_article/-char/ja/