「健康と持続可能な食スタイル提案」 ~Try!から始まるわくわくする毎日~
「健康と持続可能な食スタイル提案」~Try!から始まるわくわくする毎日~
高齢になると、心身の活力が低下して多くの人が「フレイル」と呼ばれる状態になります。フレイルは、「虚弱」を意味する英語から作られた言葉で、健康と要介護の間の状態です。フレイルの人が元気を取り戻すには、しっかり食べて体を動かすことが大切です。
タンパク質が不足すると筋肉量が低下し、シニア世代はフレイル(虚弱)の状態に陥りやすくなります。そのため、厚生労働省は2020年版の食事摂取基準では、65歳以上の人が一日にとる食事の総エネルギーに占めるタンパク質の割合をそれ以外の世代よりも高く、15~20%と設定しています。実際にタンパク質の摂取量とフレイルの発症率を調べた調査では、タンパク質の摂取量が多い人はフレイルのリスクが低いこともわかっています。
食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」が問題になっています。2021年度の推計によると、国民1人あたり1日に約114g、年間で約42キロの食べ物を捨てている計算になりました。わが国の食糧自給率は、カロリーベースで2020年は37%でした。大量の食料を輸入に頼っている一方で、食べ残しや食べられるのに捨てられているものも多いのが現状です。
超高齢社会を迎えて、サルコペニアやフレイルという言葉を耳にすることが多くなりました。サルコペニアは筋肉量が減ることで歩く速度が低下し、ちょっとした段差にもつまずきやすくなった状態、一方のフレイルは心身の活動量が低下することで寝たきりにつながりやすい状態をいいます。今回は骨折を防ぐために、骨を強化する食生活についてご紹介します。
栄養バランスの良い献立は1汁3菜が基本とされています。ご飯を主食に汁物と、肉や魚・大豆製品などの主菜1品と野菜・きのこ・海草などの副菜2品を揃えます。それぞれの料理の食材や味付け・調理法が重ならないようにすれば、栄養バランスも自然に整います。でも、食事作りは毎日のことですから、おかずを3品も作るのは大変です。まして、暑い季節はガス台の前の作業は負担になります。そこで、1品は火を使わずに作れるレシピにすれば、食事作りの負担も軽くなります。
広島・竹原港からフェリーで約30分。瀬戸内海に浮かぶ大崎上島は、瀬戸内の穏やかな気候に恵まれた小さな島です。古くから柑橘の産地として有名なこの島に5年前に移住し、オーガニックレモンを栽培するのが、「ふじやファーム」の代表・藤中夏実さんです。藤中さんは土づくりから丁寧に行い、愛情をたっぷり注ぎながらすべて手作業で育てたレモンや温州みかんなどの柑橘を全国のお客さんの元へ直接届けています。かつてはアパレル業界で働き、農家へと転職したという藤中さん。「生産者から消費者へ、品物と想いを一緒に届けたい」と話す藤中さんを訪ねて、太陽が燦々と注ぐ島を訪ねました。
コロナ禍を機に、多くの企業が取り組みを始めたDX。フジッコでも2020年の創業60周年を機にスタートした経営改革「ニュー・フジッコ」の施策のひとつとしてDXの推進を決定し、現在は実行フェーズに入っています。フジッコでは、どのような狙いで、どのような取り組みを行っているのか、福井代表取締役社長にお話をお伺いしました。
超高齢社会を迎えて、サルコペニアやフレイルという言葉を耳にすることが多くなりました。サルコペニアは筋肉量が減ることで歩く速度が低下し、ちょっとした段差にもつまずきやすくなった状態、一方のフレイルは心身の活動量が低下することで寝たきりにつながりやすい状態をいいます。今年のシリーズではフレイルを予防して健康寿命を延ばすための食生活について4回シリーズでお伝えします。
日々の料理は、生きている限りずっと続くのでつらいという声を聞くことが多くなりました。そのため「手抜き料理」や「ずぼら飯」などのタイトルのレシピが数多く登場するようになりました。 確かに、昔から伝わる「一汁三菜」を毎日整えるのは大変なことですが、これは単に料理数だけの意味合いではありません。三菜に当たる主菜一品と副菜二品は、材料や調理法が重ならないようにするため、栄養計算しなくても自然とバランスが整うというメリットもあります。
老舗黒豆卸店として、丹波篠山市の名産品「丹波黒大豆」の普及に尽力してきた小田垣商店。50年来のパートナー企業として、以前にも弊誌『Beans Life』vol.68でもご登場いただいた同社が、2021年4月に店舗がリニューアルし、新たに黒豆の発信拠点としてスタートしました。古き良きものを残しながら、新しい価値を付加することで伝統を未来へとつなぐ店主の思いは、丹波黒大豆と地域への愛で溢れています。
ベルギーで開催された International Taste Institute(ITI 国際味覚審査機構)の2022年度審査会において、フジッコの「おまめさん 丹波黒黒豆」が優秀味覚賞を受賞しました。世界で認められたおいしさの秘密に迫るため、「おまめさん 丹波黒黒豆」が製造されている和田山工場(兵庫県)と関東工場(埼玉県)の2つの工場を訪問し、両工場長からお話を聞きました。
監修:医学博士・管理栄養士 本多京子 先生
かつては不要なものとされていた食物繊維が注目されるようになったのは、生活習慣病の増加が背景にありました。穀物や豆類、野菜、芋、海藻などを中心とした食生活を送っていた昭和30年代ごろまではしっかり摂れていたのですが、食生活が豊かになるにつれて食物繊維の摂取量が年々減少し、その一方で生活習慣病の人が増加したのです。
捨てるものに新しい価値を与えるアップサイクルが話題になっています。この夏、私も孫と一緒に海で拾った小石とシーグラスで箸置きを作り、庭の木片や小枝で箸やピック作りをしました。
監修:料理研究家・和食文化国民会議副会長 後藤加寿子先生
冬は寒く暗い中で春を待つというマイナスイメージがありますが、根菜や各地のお菜っ葉が出てきますし、ブリや蟹、関西では甘鯛、マナガツオなど、おいしいお魚も豊富で、料理をするものとしては楽しい時期です。そしてなんといってもお正月。その頃から春を待つ喜びを感じながら過ごします。
広島県・竹原市吉名地区にある「農家レストラン西野」は、おばあちゃんたちが営む農家レストラン。吉名の特産品のジャガイモ「まるきっちゃん」をはじめ、地元の野菜や米、瀬戸内海の魚などをふんだんに使った家庭料理が人気です。どこか懐かしく、食べるとほっとするおふくろの味を求めて、県内外から訪れるお客さんも多いとか。「お惣菜をおいしく作る秘訣は、食べる人のことを想って作ること」と話すみなさん。今日も古民家のレストランには、おばあちゃんたちの元気な笑顔が溢れています。
フジッコは人事総務部メンバーの長年にわたる全社取組みの成果で、「健康経営優良法人2022」に認定されました。健康経営優良法人とは、経済産業省と日本健康会議が運営する制度で、特に優良な健康経営を実践している法人が認定されるものです。
アブラは摂りすぎれば、肥満や生活習慣病を招きやすくなりますが、脳の働きを維持するためにも欠かせない成分です。水分を除いた脳の約65パーセントは脂質で構成されているからです。脂質が不足していたり、脂質を構成する脂肪酸のバランスが悪いと、神経伝達がうまくいかなくなり、記憶力の低下にもつながります。
災害に備えて防災備蓄を心がける必要がありますが、非常持ち出し袋に入れた飲料水や食料がいつの間にか消費期限を過ぎていて廃棄したという人も多いはず。今回はお財布にやさしく賢い備蓄法を考えてみました。備蓄があれば、いざという時もパニックにならず穏やかに過ごせます。
実りの秋、たくさんのおいしい食材が収穫されます。日本人の食に欠かせないお米に始まり、そのラインナップは豪華そのもの。そんな食材をふんだんに使った食卓も素敵ですが、私にとって秋の食卓の演出といえば“吹き寄せ”です。
「日本の食文化を担ってきた昆布の魅力を発信していきたい」。そう話す荒井孝幸さんは、国内産昆布生産量の9割を担う北海道で、長年昆布の検査機関に勤務し、昆布の目利きとして知識と経験を蓄積してきました。また、プライベートでも昆布の魅力を発信するブログの開設や、昆布大使として昆布の普及活動に努めるなど、公私ともに昆布漬けの日々を送っています。そんな昆布愛に溢れる荒井さんを訪ねて、一路、北海道・釧路へ。
世界では温暖化による栽培環境の変化や爆発的な人口増加にともなう食糧危機、国内では就農者の高齢化など、いま農と食をめぐる社会課題が深刻化しています。そこで今回は、植物科学やテクノロジーを活用したスマート農業などのソリューションで、農と食と健康の課題に取り組むベジタリア株式会社 代表の小池聡さんをお迎えし、持続性の高い農と食の実現について語り合いました。
私たちが生きていくために必要なエネルギー源になる3大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)のうち、一番比率が多いのが炭水化物です。炭水化物は糖質とも呼ばれますが、お砂糖のように甘味があるものばかりでなく、米や麦のように主食になるものや食物繊維なども含まれます。かつては、糖質=太ると思われていましたが、現在ではカロリー源にならない食物繊維も糖質の仲間として分類されているのです。
ここ数年、真夏には30度を超える暑さが続き、地球温暖化が進んでいます。そのため、温室効果ガス(二酸化炭素)の発生を抑えるためにレジ袋も有料化されました。節電のためにエアコンの設定温度を上げたり、ビンやプラスチック容器を回収したり、コンポストでたい肥作りをしたりと循環型の暮らしを心がける人も増えています。こうした毎日々のちょっとした心がけが地球の温暖化対策につながるので、日照時間が長い夏は、おひさまパワーを活かして、干し野菜作りに挑戦してみませんか?
京都育ちの私にとって夏の食材で印象深いのは、鱧(はも)。 生命力が強く、海から離れた暑さ厳しい京都まで生きたまま運べ、「梅雨の雨を飲んでおいしくなる」と言われるように祇園祭りの頃には脂ものり、まさに旬を迎えます。そのため祇園祭りが「鱧祭り」と呼ばれるほど鱧は欠かせない存在になりました。子供の頃によく食卓に登っていたのは梅肉でいただく「落とし」や、焼いたもの、卵とじなど完全に火が通ったもの。近年は輸送等の技術の進歩で生でもいただけるようになり、子供の頃は知らなかったしゃぶしゃぶと出会ったときには、そのおいしさに感動したものです。
淡路島でいちご園を営み、島内産の果物や野菜を使ったジャムを製造販売する「山田屋」さん。いちご園で収穫されたいちごのほか、淡路島の豊かな食材をたっぷりと使ったジャムは、素材本来の味を大切にしたやさしくジューシーな味わいが評判で、ジャムを通して淡路島の農産物の魅力を発信しています。ジャムの素材には流通に乗らない規格外品も使用するなど、食べられる食材を無駄にしない活動にも力を入れています。そんな地域への思いにあふれたいちご園とショップを訪ねました。
フジッコは1960年に創業しました。その頃は、高度経済成長期の真っただ中。スーパーマーケットのチェーン店が全国各地に建設され、フジッコの昆布の佃煮や煮豆が売り場にずらりと並び、業績も右肩上がりに伸びていきました。当時の従業員たちは、多くの人々に自社の商品を食べていただけることがうれしく、寝食を忘れて仕事に励んでいました。
監修:医学博士・管理栄養士本多京子 先生
私たちは生きるためのエネルギーや栄養素を食べ物から得ています。健康に生きるためには、「なにを」「どのくらい」食べればよいかの基本を知っておくことが大切です。好きなものを好きなだけ食べていたのでは、栄養の偏りが体調不良を招くことがあるからです。まずは、体を作るもとになるたんぱく質について何をどのくらいとればいいか知っておきましょう。
春は、新しい暮らしが始まる季節です。やることが山積みで、食事つくりにまで手が回らないという人も多いでしょう。便利な時代になり、スマホさえあればすぐに食べられる料理が届く時代になりましたが、命の糧になる「食べること」だけは、なるべく自分の手で整えたいものです。これからの毎日の食事作りの積み重ねが、未来の自分を作るからです。
春といえば、真っ先に思い浮かべるのは桜です。ソメイヨシノの豪華な美しさもよいものですが、私はしだれ桜や山の中にひっそりと咲く山桜が大好きです。桜といえばお花見、そしてお花見につきものなのがお弁当ですね。
レシピ作成:編集室roko
日本はもちろん世界でも、発酵食が注目を集めています。醤油、味噌など身近に発酵食がありながら、その実態をあまりわかっていない人も多いのでは?4回目となる今回は、日本の伝統食品であるみそに着目し、大豆の水煮を使った「大豆みそ」づくりにチャレンジしました。(PDFファイルが開きます)
日本はもちろん世界でも、発酵食が注目を集めています。醤油、味噌など身近に発酵食がありながら、その実態をあまりわかっていない人も多いのでは?3回目となる今回は前回同様、乳酸発酵に着目し、野菜たっぷりの「水キムチ」づくりにチャレンジしました。(PDFファイルが開きます)
日本はもちろん世界でも、発酵食が注目を集めています。醤油、味噌など身近に発酵食がありながら、その実態をあまりわかっていない人も多いのでは?2回目となる今回は乳酸発酵に関わる「乳酸菌」に着目し、ヨーグルトを使った発酵食づくりにチャレンジしました。(PDFファイルが開きます)
日本だけでなく、世界中で発酵食がブームです。醤油、味噌など身近に発酵食がありながら、その実態をあまりわかっていない人も多いのでは?食材をさらにおいしく、長期間保存で無駄なく使える発酵の力を4回にわたって学び、発酵食づくりにチャレンジしましょう。(PDFファイルが開きます)
お正月などの年中行事。こうした日に食べられる和食には、日本人の特別な思いが込められています。お正月に込められた畏敬の念や信頼感について考えてみましょう。
新しい生活スタイルが求められる時代になり、SDGs(エスディージーズ)という言葉を聞くことが多くなりました。この持続可能な開発目標を意味するSDGsのひとつに、食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」の削減があげられています。
日本特有の食文化として世界から注目を集める和食ですが、そもそも和食の定義とは何なのでしょう。ここではユネスコ無形文化遺産に登録された際の提案書を元に、和食の特徴を、5つの構成要素から紐解きます。
かつては一人きりで食事をする「孤食」が社会間題になりましたが、今では「ぼっち飯」「ソロ飯」などを楽しむ人が増えています。外食でも、コロナ禍の今、一人席や仕切りがある店が増えました。食卓の知恵と工夫を凝らし、”ひとりごはん“を楽しみましょう。
多様な気候条件を有し、四方を海に囲まれた日本列島は、様々な農産物や海産物、良質な水資源に恵まれてきました。そうした自然の恵みこそ和食が育まれてきた基盤ですが、仏教の伝来から時代を経て、出汁文化は庶民にも広まりました。動物性の物を食べない僧侶達は、美味しく調理するために、自然と椎茸や昆布などのうま味を活かしてきたのだと思います。また、日本の水は軟水だったことも出汁文化には大きく影響をしています。軟水は、カルシウムやマグネシウムなどの含有量が少ないため、出汁が出やすく、出汁を活かした料理法が発展したと考えられています。
家族そろってのお家ごはんが何より幸せと思っている人でも、毎日のことなので「1日3食はしんどい!」「料理作りから解放されたい!」と悩むことがあると思います。リモートワーク中の家族や夏休みの子どもがいたらなおさらです。 今回は簡単調理のポイントをお伝えします。
和食の根底にあるのは「自然の尊重」の心です。ここでは、誕生や節句といった最もわかりやすい節目ごとの人生儀礼を説明しましょう。こうした日に食べられる和食には、日本人の特別な思いが込められています。
不要不急の外出自粛が叫ばれるコロナ禍の今、自宅で食事をする人が以前よりも増えています。 テイクアウトやデリバリーなどに手軽さやおいしさを求める人もいますが、自分や家族の安全のために手作りを心がけたいという人も増加しています。
朝はしっかり目覚めて、夜はぐっすり眠る……このリズムを作るカギを握るのが1日3回の食事です。 体温を上げて脳と身体を活性化させるのは朝食で、夕食後、体温が下がり始めるとメラトニンというホルモンの分泌量が増えて眠くなるのが自然のリズムです。
家に閉じこもりがちな生活が続くと、食事時間が不規則になったり、食事回数が減ったり、アルコールやお菓子の量が増えたり……といった生活を送りがちになります。こうした生活でコロナ自粛中に体重が増えた方も、太りにくい食事のタイミングを知って実践してみましょう。
私たちの身体の約60%は水分で、身体を構成する中でもっとも多い成分です。水分不足だと、さまざまな病気のリスクが高まります。これから迎える夏、汗をかく季節は、こまめな水分補給で体調管理しましょう。
朝起きたとき、頭や身体がボーッとするのは、寝ている間に体温が下がって血糖値が低くなり、神経や内臓の働きが低下しているからです。そのため、朝食を抜くと、さまざまな体調不良につながりやすくなりますが、子育て中や働き盛りの年代に朝食をとらない人が多いのが現状です。
ミネラルは、体調を整える栄養素と言われ、エネルギー源にはなりませんが、骨や歯の成分になったり、生命活動に欠かせない働きをしています。人に必要なミネラルは「必須ミネラル」と呼ばれ、体内に比較的多く含まれる多量元素5種類と、それ以外の微量元素8種類に分類されています。 どちらも、過剰でも不足でも弊害が起こり、体内では合成できません。
健康は気になるけれども、調理に手間がかかる野菜料理は面倒という人が増えています。野菜は、体調を整える栄養素「ビタミン」の供給源として重要ですが、どの世代も目標量の一日350gに達していないのが現状です。
私たちにとって、「食べること」は生きる基本です。食べ物に含まれている栄養素が私たちの健康を支えているからです。食品に含まれている栄養素には、体温を維持したり、心臓や呼吸、筋肉などを動かすためのエネルギー源になる3大栄養素と、ビタミンやミネラルのように体調管理に役立つ栄養素とがあります。
冷え込む季節には、温かい汁ものや鍋料理がなによりのご馳走です。 一度に何種類もの食材がとれるので、栄養バランスも満点。 しかも、手間がかからず、片付けも簡単。しみじみ味わえば幸せ気分になるだけでなく、湯気を吸いこむことで喉や鼻の粘膜が潤い、ウイルスの侵入を防いで風邪予防にもつながります!
「食欲の秋」とか、「天高く馬肥ゆる秋」などといわれているように、秋は食欲が増す季節です。また、身体は冬の寒さに負けないようにと脂肪を蓄えて、寒さを防ぐための準備を始めます。実りの時期を迎え、おいしいものが勢ぞろいしますが、賢く食べて体調管理をしましょう。 夏やせならぬ、夏太りした方は食欲の秋も体重管理をお忘れなく!
蒸し暑く過ごしにくい日本の夏を乗り切るために、昔からさまざまな「暑気払い」があります。かき氷や冷やした甘酒、そうめんなどひんやりしたものや身体の熱をとるとされるスイカやキュウリ、冬瓜、苦瓜などの瓜類です。現代人はついついクーラーなどに頼りがちですが、身体の中から涼しくするという昔の人の知恵を、本多京子先生にお教えいただきます。
春・夏・秋・冬と四季があるわが国では、それぞれの季節に旬を迎える食べ物があります。「旬」とは、その食べ物が一番たくさんとれておいしくなる時期で、価格も手ごろになり、しかも栄養価が高いのが特徴です。旬の食材を取り入れた、体と心にやさしい食生活を本多京子先生にお教えいただきました。
食生活の変化とともに増えてきたのが大腸がん。今や、女性のガンの死因のトップになっています。また最近、腸は食べ物の消化吸収だけでなく様々な役割を果たしていることがわかってきました。免疫システムの約6割は腸が担っていることや、「腸は第二の脳」と呼ばれストレスとの関連が強いことなどが話題になっています。
周囲を海に囲まれたわが国では、太古の昔から海藻を食べる習慣がありました。降り注いだ雨が、地上のミネラルを溶かして海に注ぐため、海はミネラルの宝庫。そこで育つ海藻は「海の野菜」とも呼ばれ、ビタミン・ミネラル類や食物繊維が多いのが特徴です。かつては、昆布出汁で汁ものや煮物を作り、ひじきの煮物やわかめの酢の物などが食卓に並んでいましたが、最近ではこうした海藻料理はめったに登場しないという家庭も増えています。
健康のためにとりたい野菜は、1日に350g以上とされています。しかし、現実には各年代とも野菜摂取量が不足しています。野菜料理は手間がかかり、野菜料理のレパートリーも少ないためです。
糖質制限をすればやせる!と思っている人が増えています。そのため、ご飯やパン、麺などの主食をとらなかったり、極端に減らす人がいます。ですが、糖質は脳や体を動かすエネルギー源として一番大切な栄養素です。摂りすぎは肥満や生活習慣病につながりますが、不足すれば 脳や体がエネルギー不足になり元気が出なかったり、肝臓に負担がかかったりします。まずは、自分にとっての適量を知り、賢いとり方をしましょう!
長寿時代を迎え、若い頃からのロコモ予防が必要になっています。骨や筋肉、関節の耐用年数は50年程とされ、寿命が延びたことで50歳を過ぎてからの生活で転倒や骨折、関節の病気により要介護になる人が増えているからです。日本全国を対象にした調査では、40代以上の男性の63%、女性の69%がロコモかその予備群であると発表されています。
日本人に最も多い病気と言われる高血圧。患者数は1000万人を超え、予備群を含めると4000万人にものぼるといいます。原因がハッキリしない本態性高血圧は塩分のとりすぎ、肥満、喫煙、飲酒、ストレス、運動不足などに加えて年齢や遺伝などの要因で起こります。なかでも大切なのが、塩分のとりすぎに注意すること。高血圧ばかりでなく、胃がんや腎臓病・心臓病・骨粗鬆症などのリスクも高まるからです。
長寿時代を迎えた日本人にとって、新たな問題になっているのが、平均寿命と健康寿命との差です。元気で過ごすための健康寿命を延ばすには、要支援や要介護になる原因の第一位である『ロコモティブシンドローム』予防が大切です。
この100年間に平均寿命が約2倍に延長し、長寿時代を迎えた日本人。昔は珍しかった100歳老人が今では6万人を超えています。そんな中、新たな問題になっているのが、平均寿命と健康寿命との差です。元気で過ごすための健康寿命を延ばすには、要支援や要介護になる原因の第一位である『ロコモティブシンドローム』予防が大切。通称ロコモとも呼ばれ骨・関節・筋肉・神経など体を動かす器官の総称である運動器の障害を意味し、現在すでにロコモもしくはロコモの恐れありという人が40歳以上で4700万人を超えているというデータもあります。
我が国は周囲を海に囲まれ、温暖な気候で春・夏・秋・冬と四季があり、そこで生まれる旬の食材や自然の恵みを受けて暮らすことで伝統的な食文化が生まれました。 また、人の一生を通しての儀式にまつわる食や年中行事にまつわる食などを通して人と人との絆を築いてきました。 日々の暮らしの知恵や思いが込められている伝統文化を知り、日常生活にも活かしていきましょう。
和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界のいろいろな国々で注目されるようになりました。我が国は周囲を海に囲まれ、温暖な気候で春・夏・秋・冬と四季があり、そこで生まれる旬の食材や自然の恵みを受けて暮らすことで伝統的な食文化が生まれました。 また、人の一生を通しての儀式にまつわる食や年中行事にまつわる食などを通して人と人との絆を築いてきました。こうした和食のもつすばらしさや自然の恵みへの感謝の念を忘れないでいたいものです。日々の暮らしの知恵や思いが込められている伝統文化を知り、日常生活にも活かしていきましょう。
春・夏・秋・冬と日本は豊かな四季がある国です。生き物はみな、太陽や風・雨などの恵みを受けて四季のリズムに寄り添って生命を育んでいます。私たちも昔から自然と調和し、四季のバイオリズムと共に自らの心身をコントロールしてきました。そして、この四季折々の健康維持と関わっているのが季節の食材です。収穫量が多く、もっとも味が良い時期が『旬』。旬を迎えた食材は栄養価が高いのも特徴です。四季の食材を食卓に盛り、食べ物に込められた昔からの知恵や願いを知って、健康増進に役立てましょう!
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